鳥貴族<3193>7月末株主優待確定日予定…先月年初来高値更新も、今月に入り軟調に推移中…権利確定で株価どうなる?
7月末日の株主優待権利確定日を予定している鳥貴族<3193>。5月中旬からの上昇を経て、6月には年初来高値を更新しましたが、現在は調整局面に入り2,200円前後に位置しています。
しかし、5月からの上昇を背景に、これまで25日、75日移動平均線ともに上向きに推移してきたものの、直近の低迷により、株価が25日移動平均線を下抜けし、25日移動平均線も下降中です。
このような中、同社はこれから株主優待の権利確定日を迎えますが、株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
鳥貴族<3193>の株主優待権利確定後の株価動向は?
では、権利日前後(7月上旬~権利確定後)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
年数が少ないので、あくまでも参考情報にはなりますが、2015年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が0回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は、下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の下落は、2回あります。約8%も含めると、5回あります。これを考慮すると、同社の株価は、株主優待権利確定後に、売られやすい傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
鳥貴族<3193>の権利確定後の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-8.7%~0.0%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約0.0%、下落幅は約8.7%と考えられます。よって、上値は「2,295円」、下値は「2,094円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安は、これまで上昇したことがないので、基準日の価格から変動がありません。よって、ここが上値の目安になるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線がさらに下降し、75日移動平均線付近まで下落します。そうなると、年初来安値まではいきませんが、6月上旬の水準に戻ることになるでしょう。
そうなると、6月から上昇してきた株価が失速し、直近よりもやや低い位置の2,000円前後で推移すると考えられるでしょう。
このように同社は、株主優待の受取を目的として売買が、この権利確定日前後に多く行われていると予測されます。その反動で、権利確定後に、反落する傾向があると読み取れるでしょう。
そういった意味では、株価での利益を狙うか、株主優待を狙うかの、どちらの方針でいくかによって、売買の方針が全く変わるでしょう。
期間が短いデータですので、あくまでも参考情報ではありますが、この傾向をふまえて、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/7/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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