日本電気<6701>1月に年初来安値更新から、すぐに反発するも、その後は方向感なくボックス圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
7/28に第1四半期決算発表を迎える日本電気<6701>。今年は1月に年初来安値を更新するものの、すぐに反発し、現在は5,000円から5,500円の間を横這いで推移しています。
また、その横ばいが2月以降から続き、比較的長い期間ボックス圏を推移し、なかなか方向感をつかみにくい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電気<6701>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、この時期に下落しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて7回あります。そのうち4回は下落時です。約10%も含めると、5回が下落時です。5%以内の変動は、上下合わせて6回あります。
これらを考慮すると、同社の株価は、下落時は上昇時に比べて、株価が大きく変動しやすい傾向があると読み取れるでしょう。全体として下落傾向があるだけに、注意が必要かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本電気<6701>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,790円
下値目安:4,955円
※7/20終値5,370円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.8%、下落幅は約7.7%と考えられます。よって、上値は「5,790円」、下値は「4,955円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をつけた場合は、昨年11月以内の高値をつけ、年初来高値を更新します。そうなると、今年に入り続いていたボックス圏を上抜けする可能性が出てくるでしょう。
ただし、そのときは25日、75日移動平均線から大きく乖離するので、いったん調整が入り、しばらくもみ合いが続くかもしれません。
反対に、下値の目安到達した場合には、6/20の安値4,990円を下回ります。その場合は、4/28の安値4,880円には届かないので、引き続き5,000~5,500円でのボックス圏での推移が続くでしょう。
なお、その際は、現在下位に位置している、25日、75日移動平均線を、株価が下抜けすると考えられます。そうなると、横ばいでの推移が、再び長引くと考えられるでしょう。
このように同社の株価は、このまま横ばいになるか、それともボックス圏を上抜けするかの分岐点にいます。これまでの傾向を見る限り、下落傾向があるので、上昇への過度な期待は禁物かもしれません。
しかし、直近の動向では、どちらにも動く可能性があるので、上昇の場合は、ボックス圏を上抜けする可能性があり、下落の場合は、引き続きボックス圏を推移すると、両方のシナリオを持ち上がら、これからの動向を見ると良いでしょう。
そういった意味では、ここで無理に売買することなく、ボックス圏から抜けるのか、それとも抜けきれないのかを見て、方向感が定まってから投資判断をするのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/7/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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