日経平均26,000円台に入ったまま停滞中…週明けどうなる?~2022年7月8日版~

2022/07/08

 

先週から日経平均株価が再び26,000円台に入り、そのまま上昇の兆しがないのを見て「いつ日本株市場は上がるのだろう…」と心配な人はいますか?

日経平均株価が、26,000円台を割る様子は見られないものの、今週は上昇の兆しなく26,000円台を小幅変動しながら横ばいに推移しています。

今週も、まさにボックス圏を象徴するかのように「上昇した分下落し、下落した分上昇する」を繰り返しています。変動幅が、先週に比べ更に小さくなり、さらに方向感がつかみにくい状況に入りました。

先週に続き、この方向感のつかみにくい展開が続くことによって、日々の株価の動きに右往左往に近い状態になっている投資家もいるのではないでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは6/24~7/7の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週までと違って、日経平均株価の動きと株式市場全体の動きに、比較的連動性のない週でした。日経平均株価も、小幅に上下し、方向感がとてもつかにみくい状況でした。

また、株トレンド指数の各指数を見ても、日々トレンドの核となる指数が変わるまではいかないものの、日々トレンドの特長がつかみにくい週でした。

しかし、そうは言っても、日経平均株価を基準にトレンドを判断する彼らとは違って、株トレンド指数を基準にトレンドを捉える私たちにとっては「方向感が無に等しい」など、確かな根拠をもとに、「トレンドがつかみにくいタイミング」だと判断できたでしょう。

これが、私たちと違って、日経平均株価を基準にトレンド判断する彼らは、日々小幅に上下する動きを見て、その根拠が不明なので、小幅変動する株価に、右往左往するような状況だったのではないでしょうか。

なお、株トレンド指数を見る限り、今週は年間でも珍しいパターンである「空売り指数」優位の展開が続きました。

定義上は、空売り指数は「上昇し過ぎている銘柄が多い」ことを示しますが、その反動で下落方向に動くような動きは見られませんでした。また、そこから失速することなく、7/7は天井指数が上昇しています。

ただし、このような状況ではありますが、株式市場全体を牽引するようなトレンドは、まだ発生しておらず、今週は、より均衡状態になり、まさに膠着状態ともいえる状態になっているのではないでしょうか。

だからこそ、私たちのように株トレンド指数で「この状況であれば、膠着状態で仕方がない」と判断し、この方向感がない状況に対して冷静に動向を見ることができたでしょう。

反対に、私たち以外の日経平均株価を基準にトレンドを判断する彼らにとっては、「日経平均株価の小幅に変動に振り回される」ような状態が続いたでしょう。

そういった意味では、今週は何を基準にトレンドを判断しているかによって、精神的な部分で、ずいぶんと対応が変わった週とも考えられるでしょう。

では、その現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。

直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、先週に続き市場全体的がボックス圏の中で「上昇した分だけ下がる」と、方向感の乏しい展開が続いていることが分かります。

ただし、先週や先々週よりも全体的にトレンドが発生していることが分かります。日経平均株価はボックス圏を推移していますが、その中で、ここから株式市場全体が、上か下かのどちらかに行こうとしていると読み取れます。

そして、そのような中で、年間の中でも珍しい展開である「空売り指数優位」の状態が、今週見られることが分かります。

また、そのような中で7/7に、天井指数が急上昇し、空売り指数よりも大きくなっている状況も見られます。

これらをふまえると、まだ方向感はないものの、私たちが見えないところで、株式市場全体が、どちからの方向に動こうとしている準備をしているかもしれません。

よって、現状はボックス圏にいるものの、ここから新たしい展開もあることも想定しながら、週明けの株式市場を見ていくのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週発生していた上昇へのパワーは、いったん失速したと読み取れる。

ただし、OVER指数がマイナスに続くときは、そのまま失速の場合もあるが、全く反対に、一気にここから跳ね上がる急騰の可能性もある。

現時点では、どちらになるか全く判断できないが、急騰の場合は超短期間で終わるので、ムリにこのチャンスに乗ろうとしないほうが良いだろう。

あくまでも現状は、ここから上昇のパワーを蓄積している可能性と、ここでいったん失速した可能性の両面で考えると良いだろう。

なお、RISK指数との兼ね合いでみると、RISK指数も失速している。よって、OVER指数と両方の指数が失速状態であるので、どちらもパワーを蓄積していると考えられる。

もし、どちらか一方のパワーが大きくなったときは、その方向に株式市場全体が動き出す可能性があるので、どちらのパワーが大きくなるか引き続き監視が必要だろう。

(※引き続き、OVER指数の監視が必須)

 
【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週よりも更にマイナス圏に安定して入ってきたので、暴落や大幅下落のリスクは小さくなってきたと考えられる。

また、それらのリスクを考えるうえで重要な空売り指数も「10以上」の水準を保っている。この2つの要素をふまえると、ここから暴落や大幅下落は予測しにくいであろう。

OVER指数でもお伝えした通り、RISK指数がこのような状態なので、ちょうど今、株式市場の上昇するパワーと下落するパワーが、一時的に収まっている状態である。

どちらも次の展開に向けパワーを蓄積している状況なので、どちらかのパワーが大きくなるか、もしくはどちらかもパワーが小さくなると、均衡が崩れて、大きくなった方向に株価が動くであろう。

よって、ここからはRISK指数単体ではなく、OVER指数とのバランスを見ながら、均衡が崩れるタイミングを見計らうように日々監視していくのが良いだろう。

(※引き続き、RISK指数の監視が必須)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/7/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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