日本株…週明けに効果的な戦略は?~2022年4月15日版~

2022/04/15

 

日経平均株価が、約500円下がったと思ったら、次の日には約500円反発するのを見て、「タイミングを逃した!」と残念に思っている人はいますか?

もしくは、週の後半に入り、ようやく27,000円台まで回復したものの、しばらく26,000円台が続いていたこともあり、これから日本株はどうなるのかと心配な人はいますか?

先週からボックス圏に入った日本株市場ですが、それを象徴するかのように、今週は方向感がない状態が続いています。上がるのか、下がるのか、全くはっきりしない展開が続いています。

ここから日本株は、どうなるでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは3/31~4/14の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。(4/1のデータは市場再編の影響でデータが取得できず現在調整中です。予めご容赦くださいませ。)

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、市場全体の動きと日経平均株価の動きが先週とは違い”やや連動している週”でした。

ただし、先週に続き、株トレンド指数に目立ったものが発生していないことが示すように、株式市場を牽引するようなトレンドが発生しませんでした。

4/14にようやく天井指数が目立ったように見えるが、トレンドが乏しい中での話に過ぎず、ボックス圏を象徴するような動きです。

そのような中、日経平均株価と株式市場全体が、やや連動している動きをしました。しかし、日経平均株価を基準にトレンドを把握している投資家にとっては、約500円下落したと思ったら、約500円反発するなど、株式市場がどちらに向こうとしているのか、把握が難しかったでしょう。

特に難しかったのは、日経平均株価が約500円上下した4/12と4/13であろう。週の後半は、日経平均株価と市場全体が、比較的連動していたもの、週の前半は連動性が薄かったです。

日経平均株価の変動率は2%未満であったが、日経平均株価を基準にトレンドを把握する投資家にとっては、「500」という数字の印象が強く、印象と市場の実態がずれていたときでしょう。

4/13に日経平均株価が反発した際も、株トレンド指数と日経平均株価が連動しているように見えるが、日経平均株価を基準に考える投資家にとっては、今度は反対に「500」の数字が印象強く、体感では大きく反発したと感じたかもしれません。

株トレンド指数を基準に考える投資家は、小幅上昇でトレンドを捉え、日経平均株価を基準に考える投資家にとっては、大きく見える上昇と、差異が発生したと考えられます。

それを考慮すると、今週はどちらを基準に株式市場のトレンドを捉えているかで、市場の見え方が全く違う週だったかもしれません。

また、直近2ヶ月間の推移を確認すると、3月下旬に発生した上昇の勢いの失速後、トレンドが乏しく、市場を牽引するようなトレンドがない状態であることが読み取れます。

先週に続き、日本株市場全体がボックス圏に入っていることが、ここからも分かるでしょう。

今週だけで見ると、やや上昇の勢いが出てきたように見えますが、この2ヶ月間の中では、低水準にとどまっています。

このように、現在の日本株市場は、方向感がとても乏しいといって良く、全く上に行くか、下に行くか分からない、とても難しい状況だと考えられます。

よって、ここからは、このボックス圏の推移が、どこまで続くのかが、一つの焦点になってくるでしょう。ボックス圏が長ければ長いほど、ボックス圏を抜けるときに、上にも下にも、長さの分だけ大きく動く傾向があります。

その傾向をふまえつつ、どれくらいの期間続くのか、そして、抜けるなら上方向か、下方向か、について、日々監視していく必要があるでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週は上昇のパワーが全くなくなったのに対し、今週は少々そのパワーが発生してきた。

しかし、あくまでも先週と比較すると、そう考えられるだけで、ここから上昇に向け、市場全体が動き出すような兆しではないと考えられる。

OVER指数と共にカギとなる空売り指数も、10以下の水準になっているので、まだスッキリと上昇に向かう展開を望むのは難しいだろう。

引き続き、市場全体に方向感がない状態が続いているので、日々どちらの方向に株価が動くか分からないことを想定したほうが良いと、ここからも読み取れる。

(※引き続き、OVER指数の監視が必須)

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、突発的な材料がない限り、週明け早々に大幅下落や暴落する可能性は低いと考えられる。

週の前半は、RISK指数がプラス圏に入ったので、これから市場全体が下落方向に向かうように見えたが、すぐに失速した。

週の後半は、依然として高い水準ではあるが、マイナス圏に入ったので、よほどの突発的な材料がない限り、大幅下落や暴落の可能性は低いだろう。

むしろ、引き続き今週のように約500円の下落などはあることが想定されるので、日経平均株価を基準にトレンドを捉える投資家にとっては、下落率では2%未満であるが、500という数字に反応してしまい、過度にリスクを考えてしまうかもしれない。

市場を冷静に把握する意味でも、引き続きRISK指数を監視しつつ、空売り指数が更に下回ることがないか、見ておくのが良いであろう。

(※引き続き、RISK指数の監視が必須)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/4/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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