任天堂<7974>昨年10月に年初来安値更新から再び上昇を開始し、直近56,000円台まで回復中…決算発表で株価どうなる?
2/3に第3四半期決算発表を迎える任天堂<7974>。昨年半ばまで順調に上昇してきましたが、後半からトレンド転換し、短期的な下落トレンドに入り10月には47,000円台まで下落しました。
しかし、そこから再び上昇を開始し、現在は56,000円台まで回復しています。また、直近は25日移動平均線が、やや上向きはじめ、これから上昇の期待ができそうな動きを見せています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
任天堂<7974>の第3四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が11回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動が上下合わせて7回あります。その他は、大きくても7~8%
程度と、比較的小さな変動にとどまっています。
ただし、何年かに1度の割合で10%以上の変動が繰り返されているので、明確な周期はないものの、まれに大きく変動が起きていることが読み取れます。
それらをふまえると、上昇と下落の傾向が均衡しているので、この時期に売買のタイミングを見極めるのは、案外苦戦するかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
任天堂<7974>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:58,680円
下値目安:50,860円
※1/21終値54,710円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.2%、下落幅は約7.0%と考えられます。よって、上値は「58,680円」、下値は「50,860円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、1/31につけた直近の高値57,110円を上回ります。そのときは、短期的に上昇することが期待できるでしょう。
一時的な過熱感から反落することも予測されますが、現在よりも一段高い位置を推移する可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在25日移動平均線の下位にある75日移動平均線を下抜けします。また、1/14につけた直近の安値51,450円よりも低い水準まで下落します。
その下落の勢いで、もし25日移動平均線が下降し、75日移動平均線を下抜けするようなことがあると、そのまま50,000円付近で横這い推移する可能性があるでしょう。
そうなった場合、再上昇するには、少々時間を要することになると考えられます。
このように同社は、このまま上昇し、直近の高値を更新しながら、そのまま一段高い位置を推移する期待も持てます。
しかし、その一方で、下値の目安まで下落した場合は、まったく反対に50,000円付近まで低迷する可能性があります。
特に、この時期の同社の株価は、明確な上下の傾向がなく、その年によって上昇するか下落するか分からない傾向があります。
以上をふまえると、ちょうど分析点に差し掛かっていると考えられるので、上下のどちらかに動くことを期待すると、思った方向と反対方向に株価が動いてしまうリスクもあります。
そういった意味では、どちらの方向に株価が向くか、方向感が明確になるまで様子見するのも一つの選択肢でしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/1/31時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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