年末の日経平均株価…どこまで下がる?
「今年の年末の株価は、どこまで下がってしまうのか?」と気になる個人投資家の方はいますか?
先週の日経平均株価は「471円下落」「747円下落」と、終わって見れば、たった1週間で「994円」も下落しました。
9月に短期的な上昇トレンドが発生し、9/14には年初来高値30,795.78円をつけたものの、そこからは、軟調に推移し、先週の下落を迎えました。
こうなると「年末の日経平均株価…どこまで下がるのか?」が気になる個人投資家の方も多いかもしれません。
そこで今回は、今年年末の日経平均株価が「そこまで下がる?」可能性があるのか、データ分析してみました。
日経平均株価は「2021年年末」どこまで下がる?
日経平均株価は、ここから年末かけて例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、2005年は、40%まで上昇、2013年は50%の上昇と大きく動いています。下落では、2008年に40%ほど下げています。この時期は、比較的大きく変動するのが特長かもしれません。
なお、この分析結果を見る限り、平均上昇幅は約17.6%、平均下落幅は約20.1%と考えられます。
よって、2021年年末時点での日経平均株価は【21,362円54銭~31,492円48銭】を目安に推移すると考えられるでしょう。
これらをふまえると、この期間の日経平均株価は、上下ともに大きく変動する傾向がやや見られます。
全体としては、やや上昇傾向があるものの、変動が大きいだけに方向感がつかみにくいかもしれません。
2021年の日経平均株価どうなる?
データ分析によると、2021年の日経平均株価は年末には以下のような範囲で推移することが予測されます。
【2021年年末日経平均株価・目標株価】
上値目安:21,362円54銭
下値目安:31,492円48銭
※2020/12/18終値26,763円39銭を基準に計算
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
このデータ分析の結果を見る限り、3ヶ月後から半年後にかけては、12/18終値26,763円39銭を基準に計算すると、上下ともに2000円程度変動することが想定されるでしょう。
また、2021年の年末にかけて上下の変動は大きくなり、上下ともに5000円程度変動することが想定されるでしょう。
このように、日経平均株価は、例年年末にかけて上下に大きく変動する傾向があります。それをふまえると、2021年の年末は、上値の目安は30,000円を超え、下値の目安は21,000円台と考えられます。
11/26時点の日経平均株価は「28,751.62円」です。それをふまえると、先週1週間で「994円」下落したものの、まだ予測の変動幅の上位に位置しています。
「994円」下落と表現すると大幅下落に感じるかもしれませんが、先週11/19の「29,745.87円」を基準にし割合で換算すると「約3.2%」の下落幅にとどまっています。
よって、まだ大幅下落とは言えない割合ですので、上記のような下値の目安はありますが、あまり悲観的になるような状況でもないとデータからは読み取れます。
ただし、上記のグラフにある通り、今年の株式市場は、昨年よりも大きな変動があるとも考えられます。
過去には、12月に40%も下落したこともありますので、万が一のときには、そのような悲観的シナリオもあることを忘れないようにすると良いでしょう。
このように、データ分析を見る限り、年末は株価が上にも下にも大きく動きやすい傾向が見られます。特に、今は長いボックス圏を日経平均株価は推移しています。
ボックス圏を、もし12月に抜けるようなことがあれば、この傾向の通り、上にも下にも大きく動きやすいの傾向があります。
ただし、これが上抜けするか、下抜けするかは、まだ方向感が出ていないので判断が難しい状況です。方向感が出るまでは、冷静に様子見するのも選択肢の一つでしょう。
なお、こちらのデータ分析は、あくまでも日経平均株価の結果です。個別銘柄と日経平均株価は、必ずしも同じ動きをするわけではありません。
よって、この日経平均株価の動向は、あくまでも目安として把握することをおすすめします。
※本記事は2021/11/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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