東宝<9602>超長期の上昇トレンドを維持したまま直近も年初来高値更新し高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
4/13に本決算発表を迎えた東宝<9602>。およそ1年かけてコロナ・ショック下落前の水準を回復。超長期的に上昇トレンドにあった同社株価は、再度高値圏に位置しています。
直近25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けしたことで、上昇に勢いが付き、昨年10月につけた高値4,790円を目前に控えています。
そのような中、本決算発表を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
東宝<9602>の本決算前後の株価動向は?
現在、同社の株価は、 直近25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けしたことで上昇の勢いがついています。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(4月初旬~5月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると読み取れます。
変動幅を見ると、おおよそ10%以内の変動にとどまっています。過去に15%以上の変動がありましたが、全体をふまえると、それほど大きく株価は変動しないと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東宝<9602>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,840円
下値目安:4,200円
※4/1終値4,490円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.7%、下落幅は約6.4%と考えられます。よって、上値は「4,840円」、下値は「4,200円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、先週更新した年初来高値を更新することになります。こうなると、その後も上昇する可能性があるでしょう。
ただし、現在も25日移動平均線との乖離が大きくなっているので、これが更に開いていくと調整に入る可能性もあります。よって、過度な上昇への期待は控えたほうが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線付近まで下落します。直近の動きを見る限り、同移動平均線が抵抗線にはなっていないので、下抜けの可能性も考えられます。
このように同社は、堅調に上昇し高値圏を推移しています。しかし、例年の傾向を考慮すると、年初来高値を更新する可能性があるものの、楽観的にその先も上昇と考えるのは難しいかもしれません。
反対に、下値が移動平均線を抵抗線にしていないだけに、下値はややリスクを感じるところかもしれません。
例年この時期は、それほど株価が大きく変動しないことをふまえると、ここは様子見をするのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/4/12時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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