なぜ「天井」のタイミングを間違えて…利益を失う個人投資家が多いのか?~2021年3月版~
「今が相場の天井で利益確定のチャンスです!」という言葉を、マネー雜誌やインターネットの情報で見たことはありますか?
きっと、このように「天井」や「売りどき」を教える情報を配信しているメディアはなかなか見かけないのではないでしょうか。
多くのメディアはこれから上昇が期待できる「狙い目の銘柄」の情報や、「今が買い!」と表現される「買いどき」の情報ばかりでしょう。
天井のタイミングさえ間違えなければ…
だからなのか、私たち個人投資家の中には、「天井で利益確定したい」と狙いながらも、「1日待ったら下落してしまった…」という経験をしている方もいるのではないでしょうか?
そして、「もう一度、あのときの株価まで上昇するときが来るはずだ!」と思って、保有を続けたのに、いつになっても上昇しなかったという経験があるのではないでしょうか?
このような経験をするときは、「天井のタイミングさえ間違えなければ…あのときの利益を上げることができたのに…」と思ってしまうのが、私たち個人投資家の心理でしょう。
特に、2月は日経平均株価が3万円を超えたものの、3月に入り失速気味の状況をふまえると、この3月はそのような場面に出くわす機会が多いかもしれません。
3月の天井は、もう終わった?
下のグラフをご覧ください。これは、私が独自に開発した「株トレンド指数」という株式市場の動向を見るための指数動向です。これが2/1~3/12まで状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2月の状況を見ると、株式市場が上昇していることを示す「天井指数」を見ると、2月は2/9が天井であったと読み取れます。
3月は、まだ前半を終えたばかりですが、3/10が天井であったと読み取れます。2月も前半に天井を付けていたので、3月もここが天井で、株価は下落する可能性が高いのでしょうか?
そこで、もう一つのグラフをご覧ください。
直近の天井を見極める方法
これは株トレンド指数の「天井指数」と「空売り指数」だけを取り出したグラフです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
これを見る限り天井指数と空売り指数の乖離数が「30以上」や、その前後で乖離数が大きくなると、それまでの上昇にブレーキがかかり、直近の天井を付けることが分かります。
それをふまえて現時点を見ると、3/9以降は、他の期間と比較して、乖離数が開いている状態が続いています。
データ分析の結果を見る限り、このように乖離数が開いた状態が連続すると、その後、大きな上昇トレンドが発生する傾向があります。
ただし、上昇トレンドの発生率は、データ分析では約40%なので、ダマシの可能性も否めません。
しかしながら、これまでの傾向を見る限り、3月はここが天井ではない可能性も十分に考えられるでしょう。
なぜ「天井」のタイミングは難しいのか?
難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。特に上昇時は、天井をつけると、たった1日で急下降します。
つまり、天井をつかめるのは、ほんの一瞬なので、実売買でその見極めをして、利益確定するのは難しいのでしょう。
だからこそ、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「昨日が天井だから、含み益のうちに利益確定したほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。
だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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