ECBは追加緩和を示唆(2019年7月) 利下げと量的緩和再開の可能性を示唆

2019/07/26

ECBは追加緩和を示唆(2019年7月) 利下げと量的緩和再開の可能性を示唆

【ポイント1】フォワードガイダンス変更  20190726eu1

政策金利は据え置き

■欧州中央銀行(ECB)は7月25日の理事会で、政策金利を据え置きましたが、今後追加の金融緩和に踏み切ることを示唆しました。

■フォワードガイダンス(先行きの金融政策の指針)において、「少なくとも2020年前半まで政策金利は現状か、“より低い水準”を予想する」と明言し、利下げを示唆しました。加えて、18年12月に打ち切った量的緩和策の資産購入プログラム(QE)を再開する可能性についても触れました。

■なお、ECBは、マイナス金利の下で銀行の負担を最小限にとどめるようにする手段の導入や新しい資産購入の規模などを検討します。

【ポイント2】景気下振れを懸念 20190726eu2

■ドラギ総裁は記者会見で、ユーロ圏経済の現状について「地政学リスクや保護主義の脅威、新興国経済の鈍化などによって、依然として減速傾向にある」と述べました。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱などの影響で、先行きの景気や物価への懸念が強まっていることが追加の金融緩和を示唆した背景です。

【今後の展開】ECBは9月の理事会で利下げへ

■さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末の会合で、利下げに踏み切ることが確実視されているなか、ユーロ高への懸念が強まっていることも、ECBの追加緩和示唆を後押ししたと考えられます。このため次回9月のECB理事会ではFRBの利下げに追随して、ECBが追加緩和を実施する可能性が高いとみられます。

■弊社は、次回9月の理事会で、ECBが利下げ(預金ファシリティ金利を▲0.4%から▲0.5%へ引き下げ)とQEの再開を発表すると予想しています。

(2019年7月26日)

印刷用PDFはこちら↓

ECBは追加緩和を示唆(2019年7月) 利下げと量的緩和再開の可能性を示唆

関連マーケットレポート

2019年07月24日 英『保守党党首選』で10月末EU離脱か?

2019年06月18日 『ECBフォーラム』スピーチに注目、利下げは可能?

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ