サンワカンパニー<3187> 16年9月期はPB商品や施工サービス拡充と情報システム強化で二桁増益目指す

2016/01/18

住設機器及び建材のオリジナル商品開発及びインターネット通販を手掛ける
16 年 9 月期は PB 商品や施工サービス拡充と情報システム強化で二桁増益目指す

業種:小売業
アナリスト:高坂  茂樹

◆  事業内容
・サンワカンパニー(以下、同社)は、住宅用建築資材及び設備機器のインターネット通信販売事業を営んでいる。取扱商品はシステムキッチンや洗面台、タイル等多岐に亘る。
・同社の事業の特徴は、(ア)流通過程を簡素化し、ネットを通じて施主等に直販すること、(イ)ウェブやカタログで価格を明示すること、(ウ)売上高の8割超をプライベートブランド商品が占めること等である。

159月期決算
・15/9期決算は前期比4.3%増収、9.4%営業減益で、当初計画に対する達成率は売上高85.7%、営業利益61.4%であった。新設住宅着工の減少や消費の低迷を背景に、新規顧客獲得に難航し販売が伸び悩んだ。
・名古屋ショールーム移転増床、情報システム投資や人員増に伴う諸コストは計画通り増加したが、売上高の計画未達により吸収し切れず営業利益は大幅な計画未達となった。

◆16年9月期予想
・16/9期業績について同社は、前期比11.2%増収、16.3%営業増益を計画している。オリジナル商品の拡充、情報システムの強化、施工サービスの拡充等を重点施策としている。
・証券リサーチセンターは、同社のビジネスモデルの優位性は維持されていること、新設住宅着工の緩やかな回復傾向や重点施策の遂行を前提に、同社計画と同額の業績を見込んでいる。

◆投資に際しての留意点
・15年の同社の株価及び対TOPIX相対株価は低迷し続けた。今後の株価変動要因として、リフォームを含む住宅投資への政策支援の発動、施工サービスやグローバル展開に係る新たな施策等に留意しておきたい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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