アルー<7043> 新型コロナウイルス禍の影響により20年12月期会社計画の利益は「未定」に修正

2020/06/26

大手企業を中心とした法人向けに集合型の研修サービスを提供
新型コロナウイルス禍の影響により20年12月期会社計画の利益は「未定」に修正

業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・アルー(以下、同社)は、大手企業を中心に、顧客の課題に応じてカスタマイズしたビジネススキル研修や語学研修等の研修サービスを提供している。法人向けのオンライン英会話サービスも行っている。

◆ 19年12月期決算
・19/12期決算は、売上高2,509百万円(前期比8.9%増)、営業利益165百万円(同9.8%減)となった。期初の会社計画に対する達成率は売上高が102.4%、営業利益が82.9%であった。主力の教室型研修が全体の増収を牽引したが、原価に含まれる固定費負担の上昇で売上総利益率が低下し、売上高営業利益率は6.6%と前期比1.4%ポイント悪化した。

◆ 20年12月期業績予想
・20/12期業績について、同社は、期初の段階では前期比5.6%増収、同12.6%営業減益と計画していたが、新型コロナウイルス禍の影響が合理的に見積もれないとして、第1四半期決算公表時点で、売上高を同32.3%減~20.3%減、利益を「未定」に修正した。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、20/12期の業績予想を、売上高1,820百万円(前期比27.5%減)、営業損失342百万円(前期は165百万円の利益)へと修正した。新型コロナウイルス禍による影響を織り込み、費用削減等を行ったとしても赤字の可能性が高いと予想する。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、新型コロナウイルス禍の影響が一巡することを前提に、21/12期42.1%増収、22/12期12.0%増収を見込み、営業利益については21/12期の黒字回復、22/12期の54.4%増益を予想した。
・短期的には新型コロナウイルス禍による業績への影響を見極める展開となるが、教室型研修のオンライン化等、中期的には需要拡大につながる要素もあり、21/12期に向けて、変化の進捗や需要動向にも注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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