サンゲツ(8130)の通期決算は、売上は過去最高、営業利益は前期比+57.2%と大幅増。一方、海外事業での減損により連結純利益は減益に

2020/06/11



btn03_hvdbtn01_hvdbtn02_hvd

説明会開催日:2020年5月25日
代表取締役社長執行役員 安田 正介氏

 

◎決算概要
・売上は前期比0.5%増の1,612.6億円、営業利益は57.2%増の92.6億円
・売上は過去最高、営業利益は前期比+57.2%と大幅増
・一方、海外事業での減損により連結純利益は14.3億円
▽インテリアセグメント
・仕⼊れコスト・輸送費の上昇・物流設備更新等に係るコストの転嫁のため実行した値上げが市場に更に浸透
・壁装事業においては、量産(廉価)壁紙 の品数の拡充が市場の評価を得て、シェア挽回、売上増
・床材はタイル類の売上好調によるシェア拡大とともに、値上げの浸透もあり10期連続売上増
・ファブリックでは消費増税後の需要減の影響見られるも、売上微増
▽エクステリアセグメント
・サングリーン:
上期は、自然災害復旧工事や防災対策工事の増加、消費増税前の需要増により好調に推移。下期は需要の一巡により売上低迷も、高付加価値商品の販促や収益率の高い施工受注への注力により、減収増益
▽海外セグメント
・Koroseal社(米国・カナダ):
北米ホテル市場の低迷による売上減、想定した計画を下回って推移していることから、株式取得時に発生したのれん及び無形資産につき、減損損失59.4億円を計上
・山月堂(上海)/Goodrich社(中国/東南アジア):
前年度に納品した大型物件からの反動減や低価格指向による価格競争激化

 

◎セグメント概要
▽インテリアセグメント
<壁装材>
・値上げ浸透による総利益増
・量産壁紙(廉価品)の拡充によるシェア挽回と中級品の伸長
・非住宅向け不燃認定壁紙見本帳「FAITH」の好調
<床材>
・オフィスリニューアルやホテル・宿泊施設にて「DT」「NT700」シリーズを中心にカーペットタイルが売上伸長
・2019年10月新見本帳発売のフロアタイルは、主に商業施設、賃貸住宅にて堅調に増加
・ホテル市場でのカーペット伸長
<ファブリック>
・商品力強化:
カーテン見本帳「AC」:トレンドをおさえた商品ラインアップが奏功
椅子生地見本帳「UP」:メンテナンス性高い機能性商品の拡充
・販売力強化
カーテン専門販売会社「サンゲツヴォーヌ」において、積極的なマンションオプション会の開催、大手ハウスメーカーへの営業強化、賃貸不動産管理会社向けカーテン販売注力
▽海外セグメント 減損について
<Koroseal社 減損要因>
・米国におけるホスピタリティマーケットの減速
・新商品新デザイン投入遅れによる販売減
・デザイン力の不足・高デザイン生産力欠除
・老朽設備による高スクラップ率
<ターンアラウンドプラン>
・CEO・その他マネジメントの交代による経営基盤の強化
・新規設備(従来の5色印刷から7色印刷への改善)の導入による生産性の改善と商品クオリティの向上
・新規デザイナーの登用によるデザイン性の向上
・ホスピタリティマーケット集中からの転換
・ブランディングとプロダクトポートフォリオの強化

 

◎2021年3月期 通期見通し
・売上は前期比16.3%減の1,350億円、営業利益は54.7%減の42億円を予想

 


株式会社i‐Cue(アイキュー)
決算中継「社長のビジョン」   株式会社i‐Cue(アイキュー)
上場会社が投資家向けに実施する会社説明会。ほとんどの会社では、トップの社長から、直接成長ストーリーや将来ビジョンについての説明を聞くことができます。個人投資家にとって、投資判断を左右する情報を読み取れる欠かせない機会となっています。
【各企業の動画一覧ページはこちら】
免責事項
当社の将来についての計画、戦略及び業績に関する予想と見通しの記述が含まれています。これらの情報は現在入手可能な情報による判断及び仮定に基づき算出しており、今後の事業内容等の変化により実際の業績等が予想と大きく異なる可能性がございます。
運営会社:株式会社i‐Cue(アイキュー)
Copyright 2015 i‐Cue Inc.All Rights Reserved.

このページのトップへ