イーグランド(3294 東証JQS)

2014/07/04

業種:不動産業
アナリスト:副島久敬

1.会社の概要
・イーグランド(以下、同社)は、不動産競売市場や一般の中古住宅流通 市場から仕入れた中古住宅にリフォームを施すことによって住宅としての 機能を回復し、付加価値を向上させた中古再生住宅として販売すること を主力業務としている。

2.事業環境
・11 年3 月に閣議決定された政府の「住生活基本計画」でも、中古住宅の 住宅市場での流通比率を08 年の14%から、20 年に25%に高めるという 目標も出されており、その達成に向けて環境の整備が進むこともあり、当 面高い成長性が確保できると考えられる。
・14/3 期にはアベノミクスによる市場環境の大きな変化もあり、売上総利益 率が18.7%と高水準となったことの反動もあり、15/3 期は利益成長率の鈍 化が見込まれるが、16/3 期以降は20%近い成長が見込まれると考えてい る。

3.非財務面の分析
・競売物件の入札、リフォームの実施、販売価格の決定から効率の良い販 売ルートの構築に至るまでのプロセスを確立していること、また経験値を 積み上げていることが同社の知的財産となっている。

4.経営戦略
・中古再生住宅事業は、首都圏の競売物件を中心とするビジネスモデル を構築しており、事業エリアを拡大することで更なる成長を狙う。
・中古再生住宅の平均販売価格を2 千万円以下とすることで、競合を回避 し利益水準を確保している。

5.アナリストの評価
・外部環境の変化に影響を受けやすい事業形態であるが、その中で中古 物件の仕入れ、価格帯で差別化を実現している戦略は評価できる。
・16/3 期以降は高水準の利益成長が期待できると証券リサーチセンター では考えており、現在のPER 水準は割安と考えられる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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