SBSホールディングス(2384 東証二部)

2013/01/18

業種:陸運業
アナリスト:松尾 十作

1.会社の概要
・独立系の物流事業を中心とした総合物流企業グループ。陸運業界では上位15 位以内。M&A 戦略が特徴。現社長が一代で今日のグループを築く。アジア進出により、国際的なサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)企業集団を目指す。2012年12月に東証二部にも上場。

2.財務面の分析
・安全性・収益性などの指標が相対的に低く、資産効率・財務体質の改善が課題。各種施策と合理化で、今期以降増収増益トレンドへ転換し再度、成長ステージ入り。売上高2,000 億円、業界トップ10入りを目指す。

3.非財務面の分析
・物流を熟知した創業社長の強力なリーダーシップ及び迅速な意思決定が同社の強み。物流会社にあってM&A や施設開発・流動化に対応できる金融業務に精通した人材が揃っていることも他社との大きな差別化要因。

4.経営戦略の分析
・積極的にM&A 及び海外戦略を推進してきており、今後その収益化とグループ全体の運営管理・統治が課題。適正なリスクコントロールと成長のバランスをとれるか否かに注目。

5.アナリストの評価
・中期的な利益成長率は、年率3〜5%と予想。
・市場全体及び同業他社のPERや配当利回りなどのバリュエーションと比較すると、現値は低い水準。今後の利益成長ポテンシャルを加味すれば、当センターの14 年12 月期の予想EPSで算定すると、中期的な株価予想水準は、1,100円~1,480円と判断される。
・株価水準の訂正には、増配や株式分割などの株主還元の強化、または、 M&A・海外展開の収益効果確認が必要であると思われる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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