鉄人化計画(2404 東証マザーズ)

2012/10/25

カラオケルーム中堅ながら独自コンテンツ提供で差別化

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 主力のカラオケルームは独自コンテンツ提供で差別化
・同社はカラオケルームの運営を主力に、フルサービス型珈琲ショップや複合カフェ(まんが喫茶等)などのアミューズメント施設を展開するほか、モバイル会員向けにカラオケや着メロ・着うた配信などを行う。
・事業セグメントは「カラオケルーム運営事業」、「フルサービス型珈琲ショップ運営事業」、「CP(コンテンツ・プロバイダー)事業」、「その他」の4事業で構成され、カラオケルーム運営事業が同社の成長ドライバーを担う。

◆ 12年8月期決算は2桁営業増益を確保するも計画には未達
・2012年8月期決算は売上高が前期比11.9%増の93.5億円、営業利益は同19.0%増の5.3億円となった。これは会社計画(売上高96.0億円、営業利益5.9億円)並びに当センター予想(売上高95.8億円、営業利益 6.1億円)に対しそれぞれ未達に終わったが、その主な要因はカラオケルームの期末店舗未達(計画61店舖→実績57店舖)と、独自コンテンツ強化に関する先行的な経費増など。

◆ 13年8月期はカラオケルーム純増10店舗を計画
・2013年8月期の会社計画は売上高が前期比12.2%増の105.0億円、営業利益は同8.2%増の5.7億円を見込む。成長ドライバーのカラオケルーム期末店舗数は10店舗増の67店舗を計画し、中期的には首都圏を中心としたドミナント展開で100店舗を目論む。
・独自コンテンツ強化に向けた先行投資が、一時的に利益成長を押し下げる見通しから、当センターは前回レポート(2012年6月発行)の業績予想を修正した。

◆ 中期的な適正株価水準は64,600円~113,000円を想定
・当センターは独自コンテンツ強化によるコスト増で、中長期的な利益成長を見直したものの、新規出店を成長ドライバーにした売上高成長は持続可能と考えられる。当センターの2016年8月期予想EPS8,080.4円に業界の妥当バリュエーションをPER8倍~14倍を当てはめると、中期的な適正株価水準は64,600 円~113,000円のレンジが想定される。

>>続きはこちら(568KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ