ローソン<2651>昨年からの上昇トレンドのまま5月末に年初来高値を更新し、依然として高値圏を推移中…決算発表で株価どうなる?
7/11に第1四半期決算発表を迎えたローソン<2651>。昨年11月から上昇トレンドが発生し、その勢いのまま5/23には年初来高値6,520円に到達しました。
その後調が入りましたが、再度上昇し6,000円台の高値圏を維持しています。しかし、直近は足踏み状態が続き、次の展開がなかなか起きずもどかしい状況が続いています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ローソン<2651>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月上旬~7月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2001年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下ともありません。最大でも下落時に8%程度でとどまっています。上昇時でも6%程度にとどまっています。
対して、5%以内の変動は、変わらずも含めると上下合わせて15回見られます。そのうち8回は2%程度の小幅変動にとどまっています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、比較的小さく変動する可能性が高いですが、上昇傾向と下落傾向は均衡し、そのときならないと分からないでしょう。
そういった意味では、この時期は方向感がつかみにくく、やや難しい展開が予測されるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ローソン<2651>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,591円
下値目安:6,130円
※6/30終値6,387円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.2%、下落幅は約4.0%と考えられます。よって、上値は「6,591円」、下値は「6,130円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、5/23につけた年初来高値6,520円を上抜けし、再度高値更新を期待できるでしょう。
また、直近やや横這い状態だった株価が上向ことになり、さらなる上昇も期待できるかもしれません。
しかし、5月の高値更新後には数日で9%程下げることもありました。これまでの傾向では最大でも8%程度の下落にとどまっていますが、高値更新後は、こういった可能性もあることを念頭に置いておきましょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在の株価の下位にある25日移動平均線を下抜けします。
しかし、75日移動平均線の上には位置するので、例年の傾向通り大きく下落せず、小幅な下落にとどまる可能性が高いでしょう。
その後は、25日移動平均線付近を上下しながら、しばらく横ばいに推移することが予測されます。
そうなると、再度現在の株価水準ま上昇するには、しばらく時間を要することになるでしょう。
このように同社は、これまで順調に上昇してきた後、やや足踏み状態ではありますが、ここから再度高値更新を狙えるところまできています。
その一方で、例年上昇するか下落するかの可能性が均衡していることもあり、下落すると少々低い株価水準での推移が続くと考えられます。
ただし、同社はこの時期、それほど大きく株価が変動しない傾向もあります。
そうなると、目の前の株価の動きだけでは、上下のどちらに方向感が出るのかが読みにくい展開になるでしょう。
上昇の期待があるだけに、早めに仕込みたいところですが、明確な方向感が出るまで様子見し、方向感が出てから売買のタイミングを見極めるのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/7時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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