米国ハイイールド債券市場の動向と見通し~リスク回避の動き一巡後は利上げ後の需給改善に期待~

2015/12/17

 米国ハイイールド債券市場の動向と見通し

【ポイント1】今年半ば以降、軟調に推移

原油安や需給要因がマイナスに
■米国ハイイールド債券指数は、今年半ば以降軟調な推移となっています。主に、ETFなどを通じた短期的な資金流出や、利上げ(12月16日に実施)を前にした企業による発行により需給面がマイナス要因になりました。また、大幅な原油安によりエネルギーセクターが大きく下落し、全体を押し下げました。

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【ポイント2】リスク回避の動きが影響

低格付け債投資のファンドが清算
■米国ハイイールド債券市場の動向を格付け別に見ると、CCC格以下がBB-B格と比較して大きく下落しました。CCC格以下の流動性の低いディストレスト債に投資するファンドを運用する「サード・アベニュー・マネジメント」が、ファンドの清算を発表したことが影響したと見られます。

■リスク回避の動きが広がったことで、米国株やBB-B格の米国ハイイールド債券も下落しました。

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【今後の展開】利回りへの需要が下支え

■エネルギーセクターや低格付け債といった一部の動きが全体を押し下げていますが、BB-B格の米国ハイイールド債券市場のデフォルト率は3%(今年11月までの12カ月間)と、97年以降の平均4.6%と比較して低く、商品関連などのセクターを除けば今後も低位で推移すると見込まれます。

■米国ハイイールド債券の利回りは足元で上昇しており、利回りを求める機関投資家などからの資金流入が期待されます。利上げ後は発行が落ち着くと見られることもあり、需給要因の改善が市場の持ち直しにつながりそうです。

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(2015年12月17日) 

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