来週の金融市場見通し(2016年6月6日~2016年6月10日)

2016/06/03

■来週の見通し

来週は3日の米雇用統計を受けた、6日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に注目が集まります。利上げに前向きな姿勢が示されると、6月もしくは7月の米利上げを織り込みに行く可能性があります。市場が織り込む利上げ確率は、6月は20%程度ですが、7月までに利上げされる確率は58%。イエレン議長の発言でダメ押しとなる可能性もあります。ただ、翌週に日米の金融政策会合、23日に英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を控え、徐々に様子見姿勢も強まりそうです。

◆株価 : 底堅い

安倍首相は6月1日、消費増税の延期を正式に表明しました。ただ、もうひとつ期待されていた経済対策については、「総合的かつ大胆な経済対策」を秋に講じる方針を示したものの、詳細な説明はなく、市場の失望を誘った格好となってしまいました。もっとも、秋までは政策期待が続くことになります。来週は、イエレン議長の発言を受けた米金融政策にらみ。ただ、日経平均株価の予想株価収益率(PER)は14倍前後と割安水準。政策期待も支えとなり、底堅い動きとなりそうです。

株0603

◆長期金利 : 低位で一進一退

国内債は、米国の早期利上げ観測は重しも、良好な需給を背景に底堅い動きが継続しています。10年国債入札も好調な結果となり、長期金利は一時マイナス0.125%まで低下しました。もっとも、低下し過ぎへの警戒も強まり、やや押し戻される動きに。6月は国債が大量に償還される月でもあり、需要は堅調。日銀の追加緩和への期待も支え。ただ、イエレン議長が早期利上げを示唆すると米金利が上昇し、国内金利にも若干ながら上昇圧力がかかる可能性もありそうです。

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◆為替 :  米金融政策にらみ

ドル円は、米国の早期利上げ観測から111円半ばまで上昇。その後は、英国のEU離脱懸念から、逃避通貨とされる円買いが優勢になったことに加え、安倍首相が消費増税延期を表明したことを受け、材料出尽くしとなって円買い・ドル売りが強まり、108円台まで下落する動きになりました。来週は、イエレン議長の発言を受け、米国の早期利上げ観測が広がると、ドル買い・円売りが強まる可能性も。ただ、23日の英国の国民投票までは動きにくい相場が続きそうです。

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来週の注目点

機械受注(4月) 6月9日(木)午前8時50分発表

機械受注統計によると、設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」の受注額は3月に8,951億円(前月比5.5%増)となりました。ただ、これは造船業などの大型案件に押し上げられたものであるため、4月はその反動もあり、同5%前後の減少が見込まれます。

大企業を中心とした昨年度までの好業績を背景に、設備投資は底堅く推移しています。ただ、特に製造業については、年明けからの円高や新興国経済の減速などを受け、投資意欲が慎重化しつつある模様です。四半期ベースでは、1-3月期に前期比6.7%増となった後、4-6月期は同4%前後の減少が予想されます。

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