オランダ総選挙の結果について

2017/03/16
  1. オランダで15日に実施された総選挙は、与党が議席を減らした一方、自由党も第一党を逃しました。
  2. 自由党が掲げる反移民、EU離脱などの過激な排外主義は十分な支持を得られませんでした。
  3. 一方、現政権の財政緊縮路線への批判もあり、今後は第三の道を探る必要性が出てきたと見られます。

中道勢力に票が分散

15日、オランダで総選挙(第二院〔下院〕)が実施されました。反移民やEU(欧州連合)からの離脱を主張する自由党が支持を伸ばし、昨今の欧州全体を覆うEU懐疑派の勢いを試す選挙として注目されていました。

ほぼ開票が終えた現時点では、与党でルッテ現首相が率いる自由民主国民党が前回から8減の33議席ながら第一党を維持、連立相手の労働党は27減の惨敗で9議席となり、連立与党合計では79議席から42議席へ大幅減です。一方、自由党は5増の20議席ですが、第一党には及ばず、過激な排外主義は十分な支持を得られませんでした。こうした中、票はキリスト教民主アピールや民主66などの中道勢力に分散した形となりました。

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市場にはひとまず安心感

次期政権は、再びルッテ現首相を中心に連立を模索することになるでしょう。ただ、過激な排外主義が支持を得られなかったと同時に、ルッテ政権が進めてきた財政緊縮優先の政策に対する批判も強かったと思われます。本来なら、社会福祉充実(大きな政府)を推進すべき連立相手の労働党が、大きく支持を失ったことは象徴的です。今後は、議席を伸ばした他の中道勢力とも連携し、より穏健な政策スタンスを模索する必要性が出てきたと思われます。

市場では、EU懐疑勢力の支持拡大に歯止めが掛かったとして安心感が広がり、為替市場ではユーロが値を戻しました。同日、FOMC(米連邦公開市場委員会)が利上げを決定し、材料出尽くしでユーロ高に振れていましたが、最初の出口調査が発表された日本時間の早朝にはもう一段ユーロが上昇しました。日中はほぼ横ばいとなり、大きな動きにはなりませんでした。

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