イントラスト <7191> 大手不動産管理会社からの業務受託への移行により業態は変貌を遂げつつある

2017/10/03

高効率、高収益を誇る家賃債務保証会社
大手不動産管理会社からの業務受託への移行により業態は変貌を遂げつつある

業種:その他金融業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・イントラスト(以下、同社)は、賃貸住宅等の家賃債務や、入院費用、介護 費用などに対して、利用者とサービス提供者の間に入って保証サービス を提供するプレステージ・インターナショナル傘下のノンバンクである。
・大手取引先が家賃滞納リスクを自ら負担する方針としたことに伴い、保証 業務以外の各種業務をサービス提供者から受託するソリューションサー ビスを事業の柱に据えたところ、契約件数が急拡大し、従来型の家賃保 証会社から高効率、高収益の新しい業態へと変貌を遂げつつある。

2.財務面の分析
・13/3 期~17/3 期の期間では、大手取引先を通じた契約件数の拡大など により、売上高は年平均 10.0%、経常利益は同 70.2%増加した。
・収益性、安全性、成長性の観点で他社に比べ魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、大手企業のニーズに対応した機動的な事業 展開力にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、家賃債務保証サービスにおいては大手不動産管理会社からの 受注に注力するとともに、保証サービスにおける新分野での商品の拡充、 ソリューションサービスの他業種への展開を成長戦略の骨子としている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、保証サービスの減収率 の縮小と、ソリューションサービスの拡大を見込み、18/3 期は会社計画を 上回る前期比 12.4%増収、32.2%営業増益を予想している。19/3 期以降 も、ソリューションサービスの好調な伸びが続くと想定し、19/3 期は前期 比 19.8%営業増益、20/3 期は同 16.1%営業増益を見込んでいる。
・当センターは、同社が進めるソリューションサービスの不動産管理業界以 外への展開について、リスク管理の観点だけでなく、潜在成長力の視点 からも大いに期待している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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