マルゼン (5982 東証二部)

2015/02/20

加熱調理機器を得意とする業務用厨房機器メーカー
15 年 2 月期は積極営業で増収見込みだが、原材料高等が響き微減益へ

業種:金属製品
アナリスト:高坂 茂樹

◆ 事業内容
・マルゼン(以下、同社)は、業務用厨房機器の総合メーカーである。加熱 調理機器、調理台、食器洗浄機等が主力製品で、仕入販売の冷蔵庫等 を含めた厨房全体の設計及び施工も請け負っている。
・販売先は外食産業の他、病院や福祉施設、学校等の集団給食施設、惣 菜調理場を持つ小売業等である。多品種少量生産や特注品の短期納 品の実現、弛まぬ新製品開発、地道な営業活動が同社の特色である。

◆ 15 年 2 月期第 3 四半期累計決算
・15/2 期第 3 四半期累計決算は、前年同期比 5.4%増収、6.0%営業減益 であった。通期計画に対する進捗率は、売上高 82.0%、営業利益 83.8%となっている。
・注力する集団給食施設への販売は順調に拡大しているが、それに伴い 他社製品の仕入れ販売が増加し粗利率が低下傾向にあること、原材料 価格の上昇等が利益を圧迫していること等から営業減益となった。

◆ 15 年 2 月期予想
・同社は期初に公表した前期比 2.4%減収、8.6%営業減益とする通期計 画を据え置いている。消費税率引き上げの影響を考慮した保守的な計 画に対し売上高は上回る可能性があるが、減益は不可避としている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は第 3 四半期決算を踏まえ、 売上高について従来予想を据え置くが、利益面については想定粗利率 を見直し、同社計画を上回るものの前期比減益になると予想を改めた。

◆ 中期業績見通し
・当センターは16/2期、17/2 期についても従来予想から利益面を減額した。 原材料価格の高止まり等による売上総利益率の低下を見込んだためだ が、増収基調の継続により、増益は可能と判断した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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