東海汽船<9173>高値更新後の反落のまま横ばい状態が続き、方向感なく軟調に推移中…株価どうなる?
2/15に本決算発表を迎えた東海汽船<9173>。昨年は徐々に株価上昇し、12月の中旬に大きく年初来高値を更新しました。
しかし、そこから反落しそのまま2024年に入りました。そして、現在は12月の株価急騰前の水準に戻り、2,400円台後半で横這いで推移しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東海汽船<9173>の本決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(2月上旬~3月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が7回、変わらずが4回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。
なお、変わらずが4回というのは非常に珍しい回数です。全体的な傾向とは別に、この点も特筆すべきところでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は2006年と2020年の下落時にとどまっています。また、両方の下落とも11%以内にとどまっています。他の大きな変動でも7%程度にとどまっています。
対して、5%以内の変動は変わらずを含めると上下合わせて20回あります。全24回のうち20回が小幅変動にとどまっていることから、同社の株価は比較的動きにくいことが分かります。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として上昇傾向があるものの、それほど大きな上昇になる可能性は低いと考えられます。
もし下落しても、最大でも11%程度が想定されるので、上下のどちらにも株価が動きにくいと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東海汽船<9173>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,528円
下値目安:2,348円
※2/14終値2,489円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約1.5%、下落幅は約5.6%と考えられます。よって、上値は「2,528円」、下値は「2,348円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、現在の株価の上位にある75日移動平均線をやや上抜けします。しかし、大きな上昇のきっかけになる可能性は低いでしょう。引き続きボックス圏を推移すると考えられます。
なお、同社の傾向として大きく上昇する場面があると、適正株価に戻るのか反落する動きが見られます。ただし、その大きさはそれほど大きくなくても反落する動きも見られますので、小幅上昇でもそこからの反落には備えておくのが良いでしょう。
反対に、上手く反落のタイミングを捉えることができれば、大きな利益を狙うことは難しいですが、押し目買いや逆張りのような動きで、小さな利益を狙うことも可能かもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、各移動平均線から5%以上のマイナス乖離し、年初来安値を更新します。
これまでの推移を見る限り、全体的に株価が動きにくいことで、そこからの反発はあるかもしれません。しかし、大きな反発は期待できず、適正株価に戻る程度だと考えられるので、あくまでも小さな反発であることを想定しておくのが良いでしょう。
また、下落から反発がない場合は、25日移動平均線に続き、75日移動平均線も右肩下がりに変化していくことが想定されます。
そうなると、小さな下落トレンドを迎え、もう一段下落する可能性が高まります。そのような動きがあったときは警戒が必要でしょう。
このように同社は、この時期に株価が動きにくいこともあり、上下のどちらに推移しても大きく方向感が出るような動きは想定しにくい状況です。
下落した場合は、一段株価が下がる恐れはあるものの、引き続き横ばいに近い状態での小幅変動が続くと予測されます。
その点を考慮すると、明確な戦略と売買のタイミングを設定しない限り、この小幅変動の中で利益を狙うのは難しいかもしれません。
そのような背景がありますので、明確な上昇や下落で方向感がでない限りは、ムリに売買することなく様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2024/2/20時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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