ヤクルト<2267>昨年5月の安値更新からの下落が止まるも直近に再び安値更新し上値重たく軟調に推移中…株価どこまで下がる?

2024/02/11

 

2/9に第3四半期決算発表を迎えたヤクルト本社<2267>。昨年は5月初旬まで順調に上昇し年初来高値を更新しました。しかし、そこをピークに下落トレンドに入り、ようやく年末頃に下げ止まりました。

その後は、短期的には方向感なく横ばいに推移していますが、決算発表当日に年初来安値を更新するなど、上値が重たく難しい展開が続いています。

そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ヤクルト本社<2267>の第3四半期決算前後の株価動向は?


同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(1月下旬~2月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。

ヤクルト本社<2267>の第3四半期決算前後の株価動向|シナジスタ

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。

変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて3回あります。そのうち1回は上昇時、2回は下落時に発生しています。2018年の下落時は約15%変動しました。

対して、5%以内の変動は上下合わせて14回あります。その他は中程度の変動であることをふまえると比較的小幅に変動する可能性が高いでしょう。

これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体としてやや下落傾向はありますが、小幅にとどまる確率が高いでしょう。

ただし、下落時は回数は少ないものの10%、15%の下落が見られるので、8%付近で下落が止まらない場合は、10%、15%と目安を変動すると良いでしょう。

では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?

 

ヤクルト本社<2267>の目標株価は?


データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。

【目標株価】
上値目安:3,360円
下値目安:3,086円

※1/31終値3,230円を基準に計算

これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.0%、下落幅は約4.4%と考えられます。よって、上値は「3,360円」、下値は「3,086円」が目標株価と考えられるでしょう。

上値の目安に到達した場合は、現在の株価の上位にある75日移動平均線を上抜けします。こうなると、直近の横ばいからやや上の位置に推移するので、今後の上昇を期待したいところでしょう。

ただし、まだ25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けするような展開には至らないことから、そこまでは再上昇するのは難しいでしょう。

直近の動向の通り、上値はまだ重たく難しい展開が続くと考えられます。もし上昇しても、楽観的にはならずに動向を見ていきましょう。

反対に、下値の目安に到達した場合は、2/9に付けた年初来安値よりもやや上の水準にとどまります。

こうなると、25日移動平均線と株価の乖離率が5%以上にマイナス乖離していく可能性ができてきます。

万が一、このような動きが見られると、もう一段株価が下がることが予測されます。すでに200日移動平均線の下位に位置し、下値の抵抗線がないので、さらなる下落がないか慎重に見ていく必要があるでしょう。

このように同社は、この時期に小幅に変動しやや下落傾向があるものの、今回に限ってはとても上値が重たく、下落が強いかもしれません。

直近に安値を更新していることも考慮すると、どこまで上昇するかよりも、どこまで下落するかを慎重に見極めなくてはならない展開になってきています。

もし保有中の場合は、再上昇するまでに時間を要しそうなので、さらに年初来安値を更新し、下落トレンドに入ることがないかなど、慎重に状況をみていきましょう。

場合によっては、回数は少ないものの10%、15%の下落も想定されます。そのようなときにそなえて、事前に損切りの目安も設定しながら動向を見ていくと良いでしょう。

ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2024/2/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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