東京海上<8766>高値更新から調整に入り直近に再上昇を試みるもボックス圏を抜けきれず推移中…決算発表で株価どうなる?
11/17に第2四半期決算発表を迎える東京海上ホールディングス<8766>。5月以降堅調に上昇し、調整局面はあったものの9月末には年初来高値を更新しました。
しかし、その後は再び調整に入りボックス圏を方向感なく上下しながら推移しています。直近はやや水準を上げてきているものの、まだボックス圏抜けるような動きが見られない状況です。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(11月上旬~12月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が8回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて4回あります。そのうち3回は上昇時に発生しています。また、上昇時は約20%、下落時は約30%の変動が1回ずつ見られます。
対して、5%以内の変動は変わらずを含めて上下合わせて14回あります。これをふまえると比較的値動きが小幅にとどまる可能性が高いでしょう。
よって、これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、やや上昇傾向があるものの小幅変動にとどまる可能性が高いと考えられます。
ただし、過去に20%以上の変動も見られることから、何か材料があると大きく動くこともあると想定しておくと良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京海上ホールディングス<8766>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,624円
下値目安:3,236円
※11/10終値3,419円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.0%、下落幅は約5.3%と考えられます。よって、上値は「3,624円」、下値は「3,236円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、9/26につけた年初来高値3,688円の目前に届き、直近のボックス圏からは一段抜けることになります。
しかし、あくまでもボックス圏での上下の範囲にとどまることから、再びボックス圏の中心に向かって反落する可能性があるでしょう。
そして、そこから再度上昇する可能性もありますが、あくまでもボックス圏を推移していますので、過度な期待はせず中立に見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線の下位に位置するる75日移動平均線をわずかに下抜けします。
これまで、この75日移動平均線を抵抗線に反発してきましたが、もし下抜けが長引く場合は、これまでとは違った展開になるでしょう。
200日移動平均線まで余裕はありますが、新たな展開になることを考慮し、リスク管理を見直すなど、これまでとは違いさらなる下落リスクを意識した準備に入ると良いでしょう。
このように同社は、9月下旬まで順調に株価が上昇してきましたが、反落後ボックス圏に入り、難しい展開が続いています。
上昇しても、このボックス圏を抜けることは想定しにくく、むしろ下落した場合にボックス圏を下抜けすることも考えられます。
そういった意味では上値が重たく、下落リスクが高いとも考えられますので、9月までとは違い厳しめに動向を見ていくのが良いでしょう。
もし、これから仕掛ける場合は、まだ方向感が出ていないので、このボックス圏を抜け方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/11/14時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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