電通<4324>高値更新後の急落から更に下落し、直近も移動平均線が密集し上値が重たいまま推移中…決算発表で株価どうなる?
11/14に第3四半期決算発表を迎えた電通<4324>。5月まで堅調に上昇していましたが、高値を付けてから急落しました。
その後は大きく上下動しながらも徐々に株価を下げています。直近は、各移動平均線が密集し方向感も見えず、なかなか難しい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
電通グループ<4324>の第3四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(11月上旬~12月上旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて4回あります。中には、20%以上の上昇や15%近い下落も見られます。上下の回数は2回ずつですので、上下に大きく変動する可能性があると考えられます。
対して、5%以内の変動は上下合わせて14回あります。残り3回が中程度の変動であることをふまえると、この時期は、大きく動くこともありますが、小幅に変動する可能性が高いでしょう。
よって、これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、明確に下落傾向が見られますが、変動幅は小幅にとどまる可能性が高いと考えられます。
ただし、上下とも5%をこえてくると勢いを増し、10~20%の変動も考えられますので、その点はそのときに方向感に合わせて見ていくと良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
電通グループ<4324>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,831円
下値目安:4,274円
※11/2終値4,491円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.5%、下落幅は約4.8%と考えられます。よって、上値は「4,831円」、下値は「4,274円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、これまでより大きな上昇となり約4ヵ月ぶりに4,800円台を回復します。しかし、これまでも上昇しては反落を繰り返しているので、同様になることも想定しておくのが良いでしょう。
また、直近は25日・75日・200日移動平均線が密集し方向感が出るような動きにはなっていないように見受けられます。この点を考慮しても、仮に上昇してもそのまま勢い良く上昇することは想定しにくいかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、一気に75日移動平均を下抜けします。そうなると、さらなる下落も心配されますが、同社の場合は、これまでと同様に短期的な上下が続くと考えられます。
ただし、そのとき注意点があります。この短期的な上下繰り返しながら、緩やかに株価は下がってきています。横ばいに推移しているように見えて下落してくる可能性もありますので、この点には注意しておきましょう。
このように同社は、この時期に小幅に下落しやすい可能性が高いとおり、直近の動向をふまえても上値が重たい展開が続いています。
ただし、下落してもそれほど大きな下落になることは想定しにくく、むしろ気が付かないうちに下落方向に進む可能性があることが心配です。
そういった意味では、小幅に変動する中で、方向感は薄いものの、とても緩やかなトレンドに乗って株価が進む可能性も考えられます。
このような場合は、とても小さな変化で、なかなか予測が難しいと思いますので、ムリに売買することなく、明確な方向感が出るまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/11/13時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
実際に有効な「売買のタイミング」を学びませんか?【無料】でeBook(電子書籍)を受取るにはこちらをクリック
【無料】でeBook(電子書籍)『日本株再入門』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。
この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
<無料>高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
【高橋佑輔の関連記事】