日経平均また32,000円割れし、やや下落が強いまま上下に方向感なく推移中…週明けどうなる?~2023年10月20日版~

2023/10/20

 

日経平均株価が再び下落し、32,000円を割りました。10/20寄付時点でも更に下落し、31,000円台に突入する可能性も出てきました。

先週は反発から32,000円を回復しましたが、回復もつかの間、再び上昇した分だけ下落しています。今週に限っては、やや下落が強いまま推移し、直近を見ても上下に方向感なく推移しています。

これがボックス圏特有の動きでもありますが、この方向感のなさに、これから日本株市場がどちらの方向に動くか気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2023/10/5~2023/10/19の日経平均株価と株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は先週と違い、日経平均株価と株式市場全体が、”あまり連動していない週”でした。

ただし、こちらも先週に続き、株トレンド指数全体の発生状況が、先々週よりは増えているものの、全体としては発生が乏しい状況が続いています。

それを考慮すると、日経平均株価と株式市場全体があまり連動していないとはいえ、あくまでもトレンドの発生が乏しい中で、そのようなことが起きていたと考えるのが良いでしょう。

そのようなこともあり、日経平均株価を基準に相場分析する人と、私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する人では、大きな差異はなかったと考えられます。

しかし、日経平均株価を円単位で捉えて分析している人は、今週の株式市場は方向感がないうえ、大きく上下した週に感じたかもしれません。

それにより、株価の動きに右往左往してしまい、難しさを感じる週だったでしょう。

では、今週の株式市場の詳細を見ていきましょう。週の初め10/16は底値指数が目立ったこともあり、日経平均株価も約2%の下落を見せました。

円単位で見ると656円の下落です。また、週をまたいで考えると、先週木曜から835円下落しました。割合で見ると約2.6%の下落ではありますが、約1,000円とも捉えられる下落です。

このような動きを週初めにしたことで、日経平均株価を円単位で捉える人にとっては、苦しい週のスタートになったかもしれません。

一方、株トレンド指数で捉える私たちは、先週末10/13時点でいったん小さな上昇基調が途切れたことが分かりました。

これにより、週初めはいったんトレンドがリセットされた状態からスタートすることが予測できたでしょう。

実際にも、その流れの通りトレンドがリセットされ、日経平均株価は下落し、株トレンド指数も底値指数が目立ち下落傾向を示しました。

その後、10/17は株トレンド指数を見る限り、やや下落傾向がありましたが、日経平均株価はは小幅上昇しました。

10/18は株トレンド指数が小さな上昇傾向を示しましたが、底値指数も発生していたせいか日経平均株価は、ほぼ水平状態でした。

そして、10/19は株トレンド指数でも底値指数が目立っていたとおり、日経平均株価も下落しました。

このように、日経平均株価と株トレンド指数の連動性は日によってバラバラでした。

しかし、トレンドが大きく発生した状況ではなく、あくまでもボックス圏を横ばいに近い状態で上下にウロウロする状況でしたので、何か大きな差異を生むような状況ではありませんでした。

特に今週は、株トレンド指数を見てもわかるとおり、全体としては弱い下落傾向が発生していました。

しかし、同時に上昇傾向を示す天井指数も発生していたことで、強い下落にはならず、日経平均株価の推移のとおり、上下しながらほぼ水平に落ち着いたと考えられるでしょう。

では、直近2ヶ月間の状況も見てみましょう。日経平均株価を基準に見ると、先週時点で下落が止まったように見えましたが、再び下落していることが分かります。ただし、まだ悲観的な下落ではないと読み取れます。

また、今週の推移により、再びボックス圏の水準が一段下がるか、元に戻るかの分岐点に来ていると読み取れます。

ここから再上昇することがあれば32,000~32,500円付近を中心にしたボックス圏を維持することになるでしょう。

もし、再上昇せず、ここから再び10月上旬のような下落があると、31,000~31,500円付近を中心にしたボックス圏に下落することになるでしょう。

直近の推移だけを見ると、後者のようにも見えますが、まだ一時的なことなのでどちらのシナリオになるかは分かりません。

よって、引き続き中立的な視点で、どちらの水準に落ち着くか見ていくと良いでしょう。

そして、株トレンド指数を基準に見ると、無風状態よりはトレンドが発生していますが、全くと言って良いほど方向感ないと読み取れます。

1週間単位で見ると、下落傾向を示す底値指数が目立っているように見えますが、2ヶ月単位で見ると、どの指数も横並びに近い状態であることが分かります。

とはいえ、底値指数が若干目立っているので、今週のように日経平均株価が32,000円を割っていくのでしょう。

このように今は、ボックス圏特有の動きのとおり「方向感がない」の一言です。ボックス圏の水準がどうなるかという視点はありつつも、最終的にはここからどうなるか分からないのが現状です。

株トレンド指数を見る限り、先週末から今週前半でここから下落傾向に動く可能性がありました。

しかし、10/18に上昇傾向を示す天井指数が発生し、10/19も引き続き発生していることから、下落傾向にまっすぐ進むことはなくなりました。

今週の日々の違った動きが示すとおり、まさに「方向感がない」のが今週の株式市場です。

そして、ここから次の展開をある程度予測したいところですが、株トレンド指数の各指数の発生状況を見ると、やはり方向感がなく全く分からないという状況です。

このように、今週も変わらず、次の展開の予測は不可能に近い状況です。唯一違うのは、先週段階ではボックス圏の水準が戻ったと判断できましたが、今週は再びどうなるか分からないという点でしょう。

また、強いて言うなら、9/20以降トレンドが無風状態に近づいてしまいましたが、再び何らかの動きを株式市場が準備してきているように見えます。

少しずつ株トレンド指数の発生が増えてきていますので、もう少し増えたきたタイミングで、次の方向感の予測ができるようになってくるでしょう。

そのようなこともありますので、引き続き中立的な視点で次の展開を待つのが良いでしょう。

同時に、株トレンド指数の各指数の発生状況を見ながら、発生が少しずつ増えると、それが方向感になるサインでもありますので、そこも見ていくと良いでしょう。

繰り返しになりますが、今はボックス圏を推移していますので、毎日どちらに動くか分からない展開になっています。

そのような前提がありますので、次に上下のどちらに動くかをムリに予測することなく、株トレンド指数をもとに、次の展開が起きる前兆を押さえていくと良いでしょう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2023/10/19(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました(日経平均株価のみ10/20寄付時点での状況が含まれます)。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) ー高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)ー

トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。

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