ローソン<2651>年初から堅調に上昇し夏場の高値更新から高値圏に入るも、直近は上下しながら緩やかに下落中…決算発表で株価どうなる?
10/13に第2四半期決算発表を迎えるローソン<2651>。今年は年初から堅調に上昇し、7月に入ると大きく窓を開けて年初来高値を更新しました。
高値更新後は反動で大きく下げましたが、引き続き高値圏での推移が続いています。しかし、そこからややトレンドが変わり、上下に変動しながら少しずつ下落してきているようにも見受けられます。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ローソン<2651>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(10月初旬~10月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は2000年の25%以上の下落のみです。その他は、大きくても10%に満たない程度の変動にとどまっています。
対して、5%以内の変動は、上下合わせて16回見られます。その内下落時に発生しているのは11回です。下落時は2000年に大規模な下落があったものの、その他は小幅にとどまっていることが分かります。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、やや下落傾向があるものの、それほど大きな下落にはならず小幅に変動する可能性が高いと考えられます。
また、下落時は2000年を除くと、最大でも7~8%の変動にとどまっていますので、ここからもそれほど大きな下落にならないと考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ローソン<2651>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,996円
下値目安:6,372円
※10/4終値6,686円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.6%、下落幅は約4.7%と考えられます。よって、上値は「6,996円」、下値は「6,372円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、8月中旬以降続くなだらかな下落の流れが止まることを期待したいところですが、それは難しいと考えられるでしょう。引き続き、ジリジリと下落すると考えられます。
また、上昇しても25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けする動きが見られますので、下落の勢いが強くなる恐れもあります。
上昇した場合は、楽観的に考えたいところですが、細かい上下を短期的に繰り返していることから、次の展開は厳し目に見ておくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を大きくマイナス乖離し、下位にある200日移動平均線に一気に近づいていきます。
こうなると25日移動平均線も下位にあった75日線を下抜けすることになり、さらにその角度は大きくなることが考えられます。
また、およそ5ヶ月前の株価水準に戻ります。これにより下落の勢いが増し、更に下落する可能性が高まることには注意が必要です。
このように同社は、この時期にやや下落傾向があり、小幅に変動する確率が高いものの、直近の動向を見る限り、上値は重たく、もし下落した場合は悲観的なシナリオになる可能性が高いかもしれません。
仮に上昇しても、25日移動平均線が75日移動平均線を下抜けしそうな動きは変わらず、反対に下落すると一気に200日移動平均線に近づきます。
このように、どちらのシナリオでも難しい展開が予測されますので、ここは利益を狙いやすいタイミングになるまで、しばらく様子見するのが良いかもしれません。
場合によっては下落を狙い、順張り型の空売り戦略も有効かもしれません。しかし、この戦略は難易度が高いので、慣れている方を除いて、選択肢として考えないほうが良いかもしれません。
そうなると、やはり前述の通り、この難しいタイミングでムリに売買することなく、ここからどのような展開になるか様子見していくのが良いかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/10/11時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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