JT<2914>6月末の高値更新から失速するも高値圏を推移し、再び高値更新を射程圏に推移中…決算発表で株価どうなる?
7/31に第2四半期決算発表を迎えたJT<2914>。年初から順調に上昇し、6月末には年初来高値を更新しました。高値更新後はやや高値圏を推移するものの、これまでと違って失速してきています。
しかしながら、引き続き高値更新を射程圏に推移していることから、まだ完全に失速と判断できず、ここからの再上昇を期待したい推移が続いています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
JT<2914>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が10回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上昇時の1回のみです。下落時は大きくても8%程度にとどまっています。ただし、6%程度の下落が2回見られます。対して、5%以内の変動は変わらずと上下合わせて17回見られます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、やや上昇傾向があるものの、それほど大きく株価が変動する可能性は低く、小幅変動にとどまる可能性が高いでしょう。
そういった意味では、変動が小さいことから、短期売買には向かない時期とも考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
JT<2914>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:3,199円
下値目安:2,976円
※7/20終値3,088円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.6%、下落幅は約3.6%と考えられます。よって、上値は「3,199円」、下値は「2,976円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、6/27につけた年初来高値には届きませんが、直近の水準から上昇し、引き続き高値圏を維持します。そうなると、再度高値を更新するような上昇が期待できるでしょう。
また、そうなると、株価が25日移動平均線を完全に上抜けし、25日移動平均線よりも高い水準を維持することで、さらに上昇への期待は高まるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けします。これまでの下落では、この75日移動平均線が抵抗線として機能しています。
過去に、一時的に下抜けし、そこから上昇することもありました。今回も、下抜けはするものの、そういった動きを期待したいところです。ただし、下抜けが長引くと、そのまま低迷する恐れもありますので、注意が必要でしょう。
これまで順調に上昇してきましたが、ここにきて短期的な下落トレンドに入る可能性が出てきます。75日移動平均線を株価が下抜けした場合は、反発のタイミングを見ながら、次の展開を予測すると良いでしょう。
このように同社は、この時期に株価の変動が上下ともに小さい傾向はありますが、その範囲でも上下のどちらに進むかで、今後のシナリオが変わります。
まだ悲観的になる必要はありませんが、もし下落が長引くと、短期的な下落トレンドへの突入も想定されることから、この時期が今後の分岐点になると想定しておくと良いでしょう。
株価の変動が小さいとなかなか見極めが難しいかもしれません。ですが、上記のょうな目安がありますので、こういった数値を基準に動向を読み取り、どちらの分岐点に進むか見ていくと良いでしょう。
なお、このような難しいタイミングなうえ、株価の変動が小さいことを考慮すると、ここで積極的な短期売買は難しいかもしれません。そういった意味では、難しいと感じたらムリに売買することなく、様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/28時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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