セブン&アイ<3382>昨年から緩やかに上昇するも直近は大きく上下しながら方向感なく横ばい状態で推移中…決算発表で株価どうなる?
7/13に第1四半期決算発表を迎えるセブン&アイ・ホールディングス<3382>。昨年から1~2ヵ月単位で大きく上下を繰り返しながらも、200日移動平均線が徐々に上向き、緩やかに株価が上昇してきています。
しかし、直近は引き続き上下が大きいものの、長期的に見るとほぼ横ばいに推移し、なかなか方向感が掴みにくい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
セブン&アイ・ホールディングス<3382>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月上旬~7月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2006年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が9回、下落傾向8回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向は、ほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下ともありません。最大でも下落時の6%程度でとどまっています。上昇時でも4%程度にとどまっています。
対して、5%以内の変動は、上下合わせて15回見られます。2007年と2009年の下落時を除き、他は全て5%以内にとどまっています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、上昇と下落が均衡しているうえ、小幅な変動にとどまる可能性が高いでしょう。
そうなると、変動幅が小さいうえ、上下のどちらに動くか方向感が掴みにくいかもしれません。よって、この時期は短期売買にはあまり向かないとも考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
セブン&アイ・ホールディングス<3382>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,377円
下値目安:6,038円
※7/3終値6,217円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約2.5%、下落幅は約2.8%と考えられます。よって、上値は「6,377円」、下値は「6,038円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近横ばいに推移している75日・25日移動平均線を上抜けします。
そこから上昇するなど新たな展開を期待したいところですが、今後も横ばいでの推移がしばらく続くことが想定されます。
反対に、下値の目安に到達した場合は、珍しいパターンですが、直近の水準よりもやや上昇します。
もし、さらに下落した場合でも、この半年の間は200日移動平均線が下値の抵抗線として機能していることも考慮すると、200日線に接近した場合にはすぐに反発すると想定されます。
ただし、上昇時と同じように、この反発に関係なく、やはりこのまま横ばいにでの推移が続くと考えられます。
このように同社は、上値が重たくいうえ、全体として方向感が乏しい状態が続いています。
上下のどちらに動いても、この時期の傾向通り、株価の変動が小さく、引き続き横ばいに推移する可能性が高いでしょう。
そういった意味では、やはり傾向通りこの時期の短期売買は向かず、しばらく様子見の期間が続くでしょう。
このような緩やかに上昇しつつも、横ばいの株価水準が続くと、次の上昇を期待して早めに仕込みたい気持ちもあるかもしれません。しかし、大きく上下する方向感がない中で、仕込むのは時期尚早だと思われます。
待つ時間が長くなりそうですが、待つのも戦略の一つですので、引き続き様子見することを前提に、動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/7/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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