ソニー<6758>昨年から続くボックス圏を直近に上抜けしようと試みるも調整が入り、方向感がつかみにくいまま推移中…決算発表で株価どうなる?
4/28に本決算発表を迎えるソニーグループ<6758>。昨年は年初に14,000円台をつけたものの、そこから下落し、9,000円台から13,000円台のボックス圏を推移しました。
そして、直近は上昇しボックス圏を上抜けしそうな動きが見られたものの、ボックス圏の上値付近で調整が入り、横ばいに推移し方向感がつかみにくい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の本決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(4月中旬~5月中旬))で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向13回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて6回あります。その中には、上昇時に、約17.5%や15%付近の変動、下落時に約25%や約15%の変動が見られます。
それに対して、5%以内の変動は上下合わせて9回あります。その他は、5~10%の範囲の変動にとどまっています。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体としてやや下落傾向はありますが、上昇時も下落時も、ほぼ同じような変動が起きると想定されます。
ただし、下落時のほうが5~10%の範囲の変動が上昇時よりも多いので、その点だけは違うと把握しておくと良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:13,080円
下値目安:11,190円
※4/17終値12,135円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.7%、下落幅は約7.7%と考えられます。よって、上値は「13,080円」、下値は「11,190円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、1月から続くボックス圏を上抜けし、直近に更新した年初来高値を、再度更新します。
こうなると、各移動平均線が、更に上向くことになり、ボックス圏が終わり上昇トレンドを迎えることになるでしょう。
ただし、上昇時は、これまでの傾向を見ると、株価が大きく変動するときは変動するので、短期的な上下に左右されることなく、俯瞰して動向を見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、200日移動平均線付近まで下落します。
2月と3月の下落時は、この200日移動平均線が下値の抵抗線として機能しています。それをふまえると、ここで下落しても、200日移動平均線付近での推移が続くと考えられるでしょう。
なお、下落時は小幅に変動することよりも5~10%程度の変動になる傾向があるとデータ分析から出ています。
その点も考慮すると、もし下落した場合は、やはり直近の200日移動平均線付近での推移が続くと想定されるでしょう。
このように同社は、1月から続くボックス圏を上抜けするか、それともそのまま維持するかで展開が変わると考えられます。
上抜けした場合は、再度高値更新し、上昇トレンドが発生することが想定されます。反対に、ここから下落した場合は、ボックス圏を抜けることなく、下値付近をギリギリ維持すると想定されます。
そういった意味では、ここからの方向感次第で、展開が読みやすいとも言えます。小幅に推移する傾向も見られますが、同社は比較的方向感が出やすいのがこの時期の特徴でもあります。
直近は次の展開に向けて調整に入っていると考えられますので、もう少々様子見をして、次の方向感が出るのを待ってから売買のタイミングを見極めるのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/4/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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