日経平均27,000円台回復も上昇しきれず足踏み状態…週明けどうなる?~2023年1月27日版~
ようやく日経平均株価が27,000円台を回復したものの、そのまま上昇しきれず足踏みしている状態を見て、これから日本株がどうなるか気になる人はいますか?
反対に、日経平均株価が終値基準で見ると、1/16を底値に回復してきている状況を見て、ここからの上昇を期待している人はいますか?
日経平均株価は、先週までなかなか26,000円台を軟調に推移していましたが、今週に入りようやく27,000円台を回復しました。
しかし、スッキリと上昇するまでには至らず、今週後半は27,000円台前半で足踏み状態が続いています。
年初から難しい展開が続き、週明けは2月に入ることもあり、ここからの展開が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向
こちらをご覧ください。こちらは2023/1/13~2023/1/26の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。
- 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
- 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
- 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
- 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
- OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
- RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週に続き日経平均株価と株式市場全体が”ほぼ連動している”状態でした。
そのようなこともあり、日経平均株価と基準にする投資家と、私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する投資家では、あまり差異がなかった週と読み取れます。
ただし、案外このような週で難しいのは、1/25のように日経平均株価が小幅上昇したときでしょう。
1/23から1/24に掛けて日経平均株価は1.46%上昇し、27,000円台を回復しました。そして、1/25は0.35%の小幅上昇にとどまりました。
この日経平均株価の動き相場分析すると、1/24が27,000円台に回復する小さな上昇トレンドのピークに見えたでしょう。
しかし、実際は上のグラフを見ても分かる通り、日経平均株価が小幅上昇した1/25も小さな上昇トレンドを保ち、1/24の上昇の勢いを翌日1/25も保っていることが分かります。
緩やかなで短期的な上昇でしたので、この差異がそれほど利益状況に影響があるとは考えにくいですが、もう少し大きな上昇の場合は、影響が出てくるかもしれません。
また、1/26は日経平均株価が-0.12%の小幅下落をしましたが、このときも案外難しいタイミングだったでしょう。
1/24~1/26の期間に日経平均株価は小幅変動のまま水準を維持していました。それにより、日経平均株価を基準に相場分析する彼らは、まだ小さな上昇が続いていると分析したでしょう。
ですが、株トレンド指数を見ると、1/26は日経平均株価は横ばいで水準を維持しているものの、天井指数が現象し、小さな上昇が終わりに向かっていることが読み取れます。
ここから大きな上昇がある場合は、この小さな上しようが終わったあと、再び上昇する傾向がありますが、現時点では日経平均株価が27,000円台に回復する上昇トレンドは、ほぼ終焉したと考えたほうが良いでしょう。
このように、今週全体で見れば、日経平均株価を基準にする彼らと、株トレンド指数を基準に相場分析する私たちで差異がないように見えますが、細部を見ると、差異が見受けられるのが今週でした。
上でもお伝えした通り、この差異は利益状況に影響を及ぼすほどではないでしょう。
しかしながら、日経平均株価と株式市場全体の差異で、利益に影響が出やすかったり、なぜか反対方向に株価が動くタイミングは、このような上昇のピークのときです。
たった、1日の差異なのですが、上昇のピークを見誤ると、そこから株価が思った方向と反対方向に動きやすい傾向があります。
そのような傾向の典型的な動きを今週はしていました。今後大きな上昇のときに備えて、日経平均株価の上昇の動きと、株式市場全体の上昇の動きには誤差があることを学んでおくと良いでしょう。
では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価基準で見ると、1/4を底値に12/21頃からの下落前水準まで回復しようと動いていると読み取れます。
株トレンド指数を見ても、底値指数が目立つ12月後半を抜け、年初の下落傾向も終わったと読み取れます。今は、小さいながらも、株式市場全体を「天井指数」が引っ張っている状況です。
これにより、日経平均株価は昨年のボックス圏の水準に戻ったと考えられるでしょう。
ようやく、ボックス圏の中心まで上昇し、ここからボックス圏の上値に向け上昇するか、反対に再び下値に向けて下落するかのタイミングに来ているのでしょう。
こうなると、ここから気になるのが、ボックス圏の上値方向と下値方向のどちらに向かって動き出すかです。
今週だけを見ると、上昇への可能性が見られますが、天井指数が減少傾向にあることをふまえると、ここで再びトレンドがリセットされる可能性があります。
先週の段階で、完全にトレンドがリセットされましたが、今週は小さな上昇が収まりつつある中でのリセットです。
そういった意味では、上昇を期待したいものの、引き続きボックス圏の中心であることを忘れず、どちらに動くか分からないことを前提に、動向を見ていくのが良いでしょう。
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2023/1/26(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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