日本株上昇しきれず日経平均27,000円台を軟調に推移中…年末に向けどうなる?~2022年12月16日版~

2022/12/16

 

「今年の日経平均株価は、下落で終わってしまうのか…」と不安になっている人はいますか?

反対に「ここから大納会までに上昇だ!」と期待している人はいますか?

一時日本株に上昇の勢いがありましたが、それが完全に失速し、日経平均株価も直近は27,000円台を軟調に推移しています。

そのような中、いよいよクリスマスが迫っていることもあり、日本株市場の二大投資家である外国人投資家が、ポジションをなくす動きが出てくる時期にも突入しています。

12月の日本株は上昇しやすい傾向があるものの、この外国人投資家の動きや、下旬からの個人投資家の動き次第では、売りの勢いが強まり、傾向通りにいかないときもあります。

昨年の12/17の日経平均株価の終値は28,545円でしたが、直近の動向を見る限り、ここに届くか何とも不安な状況が続いています。

なかなかスッキリしない展開が続く日本株ですが、ここから年末にかけて、どのような展開が予測されるのでしょうか。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは12/2~12/15の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、先週と違って、日経平均株価と株式市場全体が”ほぼ連動している”状態でした。

また、先週のほぼ無数状態に近いときよりも、ややトレンドが発生してきた状態になりました。

そのようなこともあり、これまでは日経平均株価で相場分析する人たちと、私たちのように株トレンド指数で相場分析する人で、差が発生していましたが、今週は、それほど差が出なかったと考えられます。

強いて挙げるなら、彼らと私たちでは「トレンドの発生状況の捉え方の違い」があり、それが思いもよらない違いになったかもしれません。

なぜなら、私たちのように株トレンド指数で相場分析をしていれば、やや上昇の動きは出てきたが、全体として、それほどトレンドが発生していないと明確に判断することができました。

一方、日経平均株価で相場分析する彼らは、今週は、大きくても1%少々の変動で、ほぼ0%に近い変動を繰り返していたので「なぜ、動かないのか?」と、ストレスがあったかもしれません。

こういったメンタルの部分は、その瞬間はそれほど大きな差になりませんが「根拠をもって、状況を把握する人」と「その場の間隔で把握する人」では、その後の動きに差が出ると考えられます。

例えば、私たちのように株トレンド指数で、今は株式市場全体にトレンドが発生していないので、横ばいに推移するだろうと明確に予測できれば、トレンドに乗った売買を考えることはないでしょう。

もし、売買をするなら、例えば権利確定日に向けて動く銘柄など、イベントによる変動などで利益を狙うほうが良いなど判断ができるでしょう。

もしくは、このような状態が長く続いてはいますが「方向感が出るまで待つ」という選択肢も生まれてきます。

いずれにしても、株式市場全体にトレンドが発生していないなら、トレンドに合わせた戦略は”捨てる”戦略が取れるでしょう。

しかし、私たち以外のように日経平均株価を基準に相場分析する彼らは、このような0~1%程度の変動が続くと、しばらく横ばいに推移しそうだということは分かるものの、その理由がなかなか分かりません。

そうなると、何か株価を動かす情報の収集に躍起になったり、動きそうな銘柄を探したりと、意地でも利益を狙える部分を探すかもしれません。

ですが、それはとても大変なことなので、気がつけば疲労困憊になり、そのうえ動くか動かないか分からない日経平均株価へのストレスが重なり、何かとマイナスの状況が続くでしょう。

このように、今週は特段大きな変化がない状況ではありましたが「なぜ、このような状況になっているか?」の理由が分かるかどうかで、差が出る可能性が高い週だったと考えられます。

では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、11月下旬の上昇から緩やかに下落してきたところを、再び回復しつつあるように見えます。

株トレンド指数を見ると、先週のほぼ無数状態よりも全体的にトレンドは発生してきていますが、株式市場全体の方向感を牽引するほどのトレンドが発生していないことが分かります。

また、あくまでも今週だけの推移をふまえてでの話ではありますが、日経平均株価がやや回復傾向に動いていることもあり、10月頃よりも1段高い位置のボックス圏に来ていると読み取れます。

ただし、依然として長期のボックス圏を抜けたわけではないので、引き続き方向感がない状態が続いています。

今週の株トレンド指数の発生状況を見ても、上昇傾向を示す天井指数が目立ってはいますが、ボックス圏を上抜けする前兆のような動きではありません。

ここから、二大投資家の一人である外国人投資家の売りが優勢になることを想定すると、このまま横ばいに推移することが予測されるでしょう。

加えて、11月下旬の上昇からの調整局面とも見受けられるので、このまま目立った方向感なく、来週も推移すると予測されるでしょう。

このように、11月下旬に大きな上昇の可能性があったものの、それが完全に失速し、再び方向感がないうえ、二大投資家の一人である外国人投資家が抜けてくることを想定すると、次に株価が動くのは、大発会のタイミングになるかもしれません。

まだ、来週以降もありますので、どうなるかは分からないところもありますが、このまま方向感なく今年を終える可能性が高いでしょう。

なお、日経平均株価で考えると、昨年の12/17の日経平均株価の終値は28,545円でしたので、そこから大きく変動することなく、その前後を推移するイメージでいると良いかもしれません。

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/12/15(木)の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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