鳥貴族<3193>6月の年初来高値更新後、売りに押されて下落するも7月下旬から上昇し2,100円付近を推移中…決算発表で株価どうなる?
12/9に第1四半期決算発表を迎える鳥貴族<3193>。9月の通期決算直後は下げたものの、その後急上昇し、9/20には年初来高値2,548円を付けました。
しかし、高値を維持できずに失速し、しばらく2,100円台を推移していましたが、11月中旬から再上昇し、現在は2,500円前後に位置しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
鳥貴族<3193>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(12月上旬~1月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
8年間のデータなのであくまでも参考の範囲内になりますが、上昇傾向が4回、下落傾向が4回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて4回あります。中には、約25%の上昇が2回あり、約15%の下落が1回あります。5%以内の変動は、上下合わせて2回あります。
これらを考慮すると、この時期の同社の株価は、上昇と下落のどちらの方向にいくか分からないうえ、変動も大きくなる可能性が高いものの、小幅にとどまる可能性もあり、掴みどころがない展開が予測されるでしょう。
よって、まだデータ分析できる期間が短いこともあり、株価が不安定で上にも下にも変動しやすいと想定しておくのが妥当でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
鳥貴族<3193>の目標株価は?
期間が短いので参考にはなりますが、データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,813円
下値目安:2,226円
※12/1終値2,442円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約15.2%、下落幅は約8.8%と考えられます。よって、上値は「2,813円」、下値は「2,226円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、9月につけた年初来高値を更新します。そうなると、そのまま更に上昇を期待したいところですが、同社はこれまで高値を付けた後に急降下する傾向があります。
例外なく、9月の年初来高値更新後も急降下しました。夏場にも直近の高値をつけると急落していますので、この急落リスクには注意が必要でしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、大きな下落にはなりませんが、直近の上昇前水準に戻り、25日・75日移動平均線を下抜けします。
そうなると、しばらく低迷することになるでしょう。その後は、横ばいでの推移が続き、短期的に上下を繰り返す傾向があります。
その点を考慮すると、急落後は短期的な判断ではなく、中長期の視点で判断していくのが良いでしょう。
このように同社は、ここから年初来高値更新する期待もありますが、その後の急落リスクがあります。反対に下落する場合は、大きな下落にはならないものの、低迷することが予測されます。
まだ上場から期間が短いこともあり、株価が安定していないことが背景としてあるのかもしれません。年別の傾向を見ても、上昇と下落のどちらにいくか、変動幅もどうなるか予測が難しいので、過度な予測をするのは禁物でしょう。
今回の分析は、データが少ないので、参考程度の内容になりますが、これが現時点での同社の株価の特長や傾向でもありますので、一つの材料として把握しておくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/12/6時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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