ソニー<6758>年始の年初来高値更新から下落方向に推移し、直近は9,000円台の安値圏を軟調に推移中…決算発表で株価どうなる?
11/1に第2四半期決算発表を迎えるソニーグループ<6758>。去年から開始した上昇のまま、今年は年始に年初来高値15,725円を更新しました。
しかし、そこをピークに失速し、上下を繰り返しながら下落方向に推移しています。そして、10/3には年初来安値を更新し、一時期と比較すると安値圏を軟調に推移中です。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、この時期は上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて9回あります。その中には、上昇時、下落時ともに20%以上の変動が2回見られます。対して、5%以内の変動は、上下合わせて8回あります。
これらを考慮すると、同社の株価はこの時期に、上下のどちらに動くか分からないうえ、小幅変動するか、大きく変動するかが、そのときになってみないと分からないと読み取れます。
最もと言って良いほど難しい、傾向らしい傾向がないというのが、この時期の特長でしょう。そのようなこともあり、株価の動向を予測するのは、どても難しいでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソニーグループ<6758>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:10,590円
下値目安:8,595円
※10/21終値9,580円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.5%、下落幅は約10.2%と考えられます。よって、上値は「10,590円」、下値は「8,595円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をつけた場合は、夏場からの下落途中の水準まで上昇し、いったん直近の低迷が落ち着くことを期待したいところでしょう。
しかし、25日移動平均線は何とか上抜けするものの、75日移動平均線を上抜けする水準には到達しません。
もし、この75日移動平均線を上抜けする動きが見られれば、ここからの上昇を期待したいところですが、同価格帯での推移が続く場合は、そのままもみ合いが続くでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、10/3につけた年初来安値を更新します。そうなると、再び低迷し安値圏をしばらく推移することになるでしょう。
このように同社は、昨年から好調に株価が上昇してきたものの、2020年の株価水準に戻り、直近も上値が重たい展開が続いています。
もし、上昇しても75日移動平均線に跳ね返される可能性が高いと考えられます。それに加えて、再び年初来安値更新も見える水準まで下落する可能性も十分にあります。
全体として、この時期に上昇、下落、小幅、大幅など、株価の推移に傾向がないので、ここからどのような動きを見せるか、そのときになってみないと全く分からない難しさもあります。
一時期に比べると安値圏のように見えますが、直近は上値が重たく、再上昇への期待がなかなか難しいタイミングです。
仮に上昇しても、ここからスッキリと上昇するのではなく、全体的に下に押される可能性が高いので、ここからさらなる下落や安値圏を推移するなど、方向感が見えてきてから売買を検討するのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/10/27時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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