日立製作所<6501>年初来安値更新から夏場に下落前水準に回復するも、再び下落し 6,500円付近を推移中…決算発表で株価どうなる?
10/28に第2四半期決算発表を迎えた日立製作所<6501>。年初は6,000円台後半から始まった同社株価ですが、その後は失速し3/8には4,750円で年初来安値を更新しました。
その後、再上昇し8月には年初の下落前の水準を回復しましたが、そても維持できず直近は軟調に推移し6,500円付近まで下落しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が13回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、この時期はやや上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて8回あります。そのうち5回は上昇時に発生しています。下落時は、2002年のみですが25%の下落が見られます。
それに対して、5%以内の変動は、上下合わせて9回あります。
これらを考慮すると、同社の株価はこの時期に、比較的大幅に上昇する可能性が高いものの、あくまでも、ややその可能性が高い程度にとどまると考えられるでしょう。
直近15年は上昇傾向が強いですが、それ以前は下落傾向が強かったので、あくまでも「やや上昇傾向があり、上昇する場合は10%以上になる可能性が高い」という捉え方が良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日立製作所<6501>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:6,994円
下値目安:5,929円
※10/18終値6,481円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.9%、下落幅は約8.5%と考えられます。よって、上値は「6,994円」、下値は「5,929円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をつけた場合は、現在上位に位置する75日移動平均線を上抜けするので、直近の下落方向への動きが止まり、そこからの上昇を期待したいところでしょう。
しかし、年初来高値や、その手前の7,000円台に届かないこともあり、あくまでも一時的な勢いで上昇し、そこから反落する可能性があるでしょう。
ただし、もし反落することなく、そのまま7,000円目前を維持することになれば、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けし、短期的な上昇トレンドに入る可能性もあります。
あくまでも、そのときの株価次第の話になってしまいますが、7,000円から反落するか、維持するかで同じ上昇時でも、シナリオが変化してくるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、10/3につけた直近安値5,983円を下抜けします。そうなると、約半年ぶりの安値をつけます。
3/8の年初来安値4,750円には至りませんが、25日、75日移動平均線が200日移動平均線を下抜けに動く可能性が高まります。
もし、下抜けが始まった場合は、そこから短期的な下落トレンドに入り、再上昇するまでには時間を要すると考えられます。
このように同社は、この時期にやや大幅に上昇しやすい傾向はあるものの、なかなか判断の難しい状況にあります。
傾向通り、大幅上昇し、そのままの水準を維持できれば、短期的な上昇トレンドが想定できますが、それ以外の場合は、上昇時下落時に関係なく、下落方向に動くことが想定されます。
そういった意味では、まずは7,000円手前まで上昇するかを見て、もし上昇した場合は、そのまま維持するかを見るのが良いでしょう。
もし7,000円手前まで上昇しない場合は、大きさに違いはあるものの、反落や下落トレンドに入る可能性が高まります。
この見極めができるまでは、方向感が分からない状態ですので、無理に売買することなく、じっくりと待つのが良いでしょう。
そして、方向感が見えてから、そのときの動向に合わせて売買のタイミングを見極めるのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/10/27時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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