商船三井<9104>先月末の急落から10月上旬に年初来安値更新し、その後の反発も小さく軟調に推移中…月末に向け株価どうなる?
商船三井<9104>の今月の株価が気になる人はいますか?
月末に権利確定を迎えた商船三井<9104>。人気銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、株価が変動しやすい傾向がありますが、同社は先月末に急落しました。
その後、短期的に上昇しているものの、依然として夏場よりも低い水準を推移し、10/3には年初来安値を更新しました。そして、直近もその流れのまま25日・75日移動平均線を下回るところを推移中です。
このような同社ですが、権利確定後の10月は月末に向けて、どのように株価が推移することが予測されるのでしょうか?
商船三井<9104>10月の傾向は?
では、同社の株価は、10月に例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、約10%も含めると上下合わせて9回あります。その中には、50%以上の下落や、20%以上の下落があります。5%以内の変動は上下合わせて8回あります。
これらを考慮すると、同社の株価はこの時期に、全体として上昇傾向がありますが、変動幅は小幅に動くときは小幅に動き、大きく動くときは大きく動く傾向があるでしょう。
中間の5~10%の変動が、全体の中でも5回にとどまっていることから、そのときになってみないと変動幅が予測しにくいところは、売買の判断をするときに、やや難しいところかもしれません。
なお、同社の株価は、この10月のポイントとして、上昇時と下落時にやや傾向が違うことが挙げられるでしょう。
上昇時は、約10%も含めると13回のうち9回が約10%以上の上昇です。これをふまえると、上昇時は比較的大きく上昇する確率が高いでしょう。しかし、動かないときは、数%のとても小さな上昇にとどまっています。
このように上昇時は、全体の傾向通り、動くときは動き、動かないときは動かない動きをする傾向が見られるでしょう。
反対に、下落時は、9回のうち10%以上は、20%、50%の下落の2回のみです。その他は、10%に届いていません。
それをふまえると、下落時は比較的小幅下落にとどまるものの、大きく下落するときは、他の年に類を見ないほど下落する可能性があると考えられます。
全体的に上昇傾向があるので、楽観的にいきたいところですが、下落時はとても大きなリスクを抱えているのが、この10月の特長です。
ぜひ、このリスクに注意しながら、この傾向とあなたの投資スタンスを照らし合わせて、売買のタイミングを見極めていくと良いでしょう。
※本記事は2022/10/18時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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