京葉銀行<8544>9月末権利確定日予定…今年に入り上下に大きく変動するも、直近は450円前後のボックス圏を推移中…権利確定で株価どうなる?
9月末日の配当と優待権利確定日を予定している京葉銀行<8544>。人気の配当と優待銘柄は、確定日が近づくと権利獲得に向けた買いなどが集まり、株価が変動しやすい傾向があります。
今年に入り、2/17の年初来高値547円、5/19の年初来安値442円を上下最大の振れ幅として、年前半は大きく動きました。しかし、その流れがようやく落ち着き、現在は450円前後のボックス圏を推移中です。
そのよう中、同社は今月末に配当と優待権利確定日を迎えます。これから株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
京葉銀行<8544>の優待権利確定前後の株価動向は?
では、権利日前後10日間(9月下旬~10月初旬))で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が、ほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上昇時の1回のみです。5%以内の変動は、上下合わせて19回あります。全体的に見て、2008年以外は、小幅の変動にとどまっていることが分かります。
これらを考慮すると、同社の株価は、この時期によほどの材料がない限り、それほど大きく変動しないことが分かります。
また、上下の傾向が均衡しているので、そのときになってみないと、どちらに動くかわからない特長もあるでしょう。
では、同社の株価は、権利確定前後の期間でどれくらいの範囲で株価が推移してきたのでしょうか?
京葉銀行<8544>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-3.89%~3.1%
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.1%、下落幅は約3.9%と考えられます。よって、上値は「498円」、下値は「464円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、それほど大きな上昇ではありませんが、節目の500円手前まで上昇します。そうなると、ここから更に上昇することが期待できるでしょう。
また、ここからの上昇で現在200日移動平均線の下にある25日、75日移動平均線が上抜けしてくると、短期的な上昇への可能性が、より高まるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、右肩下がりから、やや横ばいと上昇に推移しつつある75日移動平均線を下抜けします。
この状態が続くと、ここから更に下落する可能性が高まるでしょう。その場合は、予想変動幅の目安よりも下落することも予測されます。
そうなると、配当の利回り予想の4.5%よりも下回るかが、一つのポイントになるかもしれません。もし、予測よりも下落方向に動くことがある場合は、一つの目安として、この4.5%を基準に見ると良いでしょう。
このように同社は、この時期に上昇傾向と下落傾向が均衡状態かつ、変動幅が小さいこともあり、やや予測がしにくい傾向があります。
しかしながら、直近の状況とふまえると、権利確定日に向け、ここから移動平均線の動向次第で、今年は上昇する可能性も見えてきています。
反対に、もし、月初の段階で、75日移動平均線を下抜けするようなことがあれば、下落方向に株価が動くを予測されます。
そういった意味では、この2つのポイントを抑えることで、今年は月末に向けた動向をつかむことができるかもしれません。
まだ、どちらに株価が動くか判断が難しいところですが、ぜひこのような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
そういった特長が、今回のデータ分析でもありますので、ぜひ、こちらの情報もふまえて、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/9/1時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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