日本郵船<9101>長期の横ばいを抜け、10,000円台まで上昇するも、上下を繰り返しながら高値圏を推移中…月末に向け株価どうなる?
8/3に第1四半期決算発表を迎えた日本郵船<9101>。長年横這いでの推移を続けてきた同社株価ですが、2021年初めから大きく上昇してきました。
そこから大台の10,000円をつけて以降は大きく上下動しています。しかし、依然として10,000円付近に位置し更なる上昇に期待したいところでしょう。
このように上昇への期待が膨らむ同社ですが、決算発表を終えたこの8月は、月末に向けてどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本郵船<9101>の8月の傾向は?
同社の株価は、8月(8月上旬~9月上旬)に、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、この時期は、均衡よりは、やや下落傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて6回あります。その中には、40%の上昇もあります。それに対して、5%以内の変動は上下合わせて、5回見られます。その他は、10%には届かないものの6~9%の変動が見れられます。
これらをふまえると、同社の株価は、この時期にやや上下に変動しやすい傾向があると読み取れるでしょう。また、下落時のほうが、やや大きく変動しやすいのも注意すべき点でしょう。
では、同社の株価は、この8月にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本郵船<9101>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:11,820円
下値目安:9,870円
※8/1終値10,720円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.3%、下落幅は約7.9%と考えられます。よって、上値は「11,820円」、下値は「9,870円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、3/18につけている年初来高値12,490円には届きませんが、引き続き高値圏を推移すると考えられるでしょう。
なお、この半年の間は短期的な上下動を繰り返しています。その流れによって、上下ともに目安以上に変動する可能性もあります。その点には、やや注意が必要でしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、節目となる10,000円を下回ります。しかしながら、緩やかに上昇してきている200日移動平均線よりは上位を維持すると予測されます。そうなると、再び反発し上昇を開始するでしょう。
このように同社の株価は、この時期に変動幅がやや大きいこともあるうえ、この半年間に上下を繰り返しているので、ここでどちらの方向に株価が動くかで展開が変わるでしょう。
特にこの時期は、やや下落傾向があるものの、そのときになってみないと、月末に向け、上下のどちらに動いていくのかが分かりません。
そういった意味では、月末を直前に、どちらか一方に動くことを考えず、あくまでも両方の可能性があると考えて、動向を見ていくのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/8/22時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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