HIS<9603>5月末の年初来高値更新から、再び大きく上下を繰り返しながら、直近も緩やかに下落中…決算発表で株価どうなる?
6/13に第2四半期決算発表を迎えたHIS<9603>。コロナ・ショックを経て、現在は2,000円前後に位置しています。そのような中、5月末には年初来高値を更新しました。
しかし、その後は、そこをピークに再び激しく上下を繰り返しながら、やや下落方向に動いています。直近は、25日・75日移動平均線の上に位置し、ぎりぎりで下落が止まっているようにも見えつつも、難しい展開が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
HIS<9603>の第2四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~7月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、この時期に上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上は上下合わせて8回あります。約10%も含めると、10回あります。また、その中には15%、20%以上の変動も見られます。反対に5%以内の変動は、8回見られます。
これらを考慮すると、全体として上昇傾向はあるものの、上下に大きく動くときは比較的大きく動く可能性があると読み取れるでしょう。反対に、小さく動くときは、小幅に動く傾向があるとことが分かります。
特に直近は、外部環境の影響もあり、強い下落傾向があると考えられます。もともと、小幅に動いたり、大きく動きたりする値動きが荒い特長がありますので、この時期は掴みどころがないとも言えるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか??
HIS<9603>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,517円
下値目安:2,101円
※6/1終値2,287円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約10.0%、下落幅は約8.1%と考えられます。よって、上値は「2,517円」、下値は「2,101円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近5/30につけた年初来高値2,462円を更新します。直近も値動きが荒いうえ、データ分析からも傾向を読み取りにくいので、楽観視は難しいかもしれませんが、更に上昇する動きになるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在25日移動平均の下位にある75日移動平均線を下抜けします。そうなると、次は25日移動平均が75日移動平均を下抜けするかが、今後のポイントになってくるでしょう。
このように同社は、直近数年の動向に限らず、2000年以降から、株価が大きく変動する一方で、突如小幅に変動するなど、とても難しい動きをする特長があります。
それを考慮すると、他の銘柄と違って、目標株価の上下の目安に到達しても、そのまま通常の期待通りの動きをするかは、ともて判断が難しいところでしょう。
それに加えて直近も方向感なく、上下を繰り返しています。そういった意味では、上手く方向感を捉えられるタイミングにならない限りは、安易に売買せず、様子見を続けるのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/6/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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