日本株…円安で週明けどうなる?~2022年4月22日版~

2022/04/22

 

日経平均株価が、小幅ながら3日続伸したのを見て「ようやく、ここから上昇だ!」と期待している人はいますか?

もしくは、円安が続いているのと「株式市場には、どんな影響があるのだろうか…」と不安になっている人はいますか?

先々週からボックス圏に入った日本株市場ですが、そのような中、日経平均株価が、小幅ながら3日続伸しています。しかし、円安の話題がとても大きく、この話題はかき消されている状態です。

ここから日本株は、どうなるでしょうか?そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは4/7~4/21の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、市場全体の動きと日経平均株価の動きが先週とは違い”ほぼ連動していない週”でした。

ただし、4/7から株トレンド指数に目立ったものが発生していないので、ほぼ連動していない中で、トレンドらしいトレンドが発生していない無風状態に近い状態でした。

そのような中、今週の日経平均株価は、1%程度の下落から始まり、3日続伸しました。円安のニュースが話題になっているせいか、いつもであれば「日本株3日続伸」などの見出しが出そうですが、隠れてしまっています。

しかし、日経平均株価を基準にトレンドを把握している投資家の方にとっては、これが功を奏したかもしれません。

3日続伸といっても、その割合は連日1%程度で、とても低水準です。そういった意味では、円安のニュースにかき消されたことで、日本株が上昇していると過度に印象付けされることがなかったかもしれません。

反対に、もし真剣に日経平均株価の動きに注目していたなら、3月下旬から2日続伸はあったものの、3日続伸がなかったので、過度に反応してしまい、市場全体のトレンドを見誤るおそれがあったでしょう。

特に、現状はボックス圏が続いていますので、日々株価が上にいくか、下にいくか、全く分からない状況が続いています。

直近2ヶ月の状況を見ても、4/7以降、一気にトレンドらしいトレンドがなくなってしまっていることが分かります。

トレンドが毎日変わるような状態ではありませんが、株式市場全体が、どの方向に向かおうとしている全くわからない状態が続いています。

それを示すかのように、日経平均株価も上にいっては下がり、下がっては上がり、という状態を繰り返しています。

ボックス圏では、直近でそのような状況は見られないものの、どのトレンドが優勢になるか日々分からない状態が続きます。

また、日経平均株価ベースで見ると、小幅な上昇と下落を繰り返すか、連日上昇したら上昇した分だけ下落するなど、その名のとおりボックス圏を上下に推移します。

それをふまえると、円安のニュースが株式市場に影響を与えそうに見えますが、今のところは、これをきっかけに株式市場が大きく動くことなく、引き続きボックス圏を推移すると読み取れるでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週よりも上昇のパワーが失速している。引き続き、株式市場全体を牽引するような上昇のパワーが発生していないことが分かる。

OVER指数と共にカギとなる空売り指数も、先週に続き10以下の水準になっている。これをふまえると、しばらく小幅上昇など、上値が重たい状態が続くのではないかと考えられる。

先週に続き、上昇の方向感が見られないので、株式市場の動きを楽観視することなく、ボックス圏を抜けるまで、日々小幅に上下することを想定したほうが良いだろう。

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、突発的な材料がない限り、週明け早々に大幅下落や暴落する可能性は低いと考えられる。

先週も一時的にブラス圏に入る場面が見られたが、今週も1日だけプラス圏に入り、その他はマイナス圏に入っている。

まだ、深いマイナス圏に入ったわけではないうえ、空売り指数も目安の10に到達していないが、OVER指数の状況もふまえると、よほどの突発的な材料がない限り、大幅下落や暴落の可能性は低いだろう。

むしろ、ボックス圏であることを想定すると、日経平均株価の約500円下落など、そういった場面が見られるかもしれない。

そういったときに、日経平均株価を基準にトレンドを捉える投資家にとっては、下落率では2%未満であるが、500という数字に反応してしまい、過度にリスクを考えてしまうかもしれない。

よって、値幅ではなく「割合」で捉え、冷静に株式市場を見るのが良いだろう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/4/21時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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