日本株…来週どうなる?~2022年3月25日版~

2022/03/31

 

「今週は日経平均株価も急ブレーキか…」と悔しがっている人はいますか?それとも「全く方向感がつかめないな…」と困っている人はいますか?

日経平均株価がが先々週、先週に890円…800円…と勢い良く上昇したように感じられただけに、今週の急ブレーキともいえる状況に困惑している個人投資家も多いかもしれません。

また、株式市場では、あまり年度の切り替わりは意識しないものの、企業の決算の区切りとしては、この3月下旬がポイントになるので、今週や週明けの株式市場が気になる個人投資家もいるでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは3/15~3/30の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、市場全体の動きと日経平均株価の動きが先週に続き”ほぼ連動している週”であったことが読み取れます。

そのようなこともあり、日経平均株価と基準する個人投資家にとっても、株トレンド指数を基準にする個人投資家にとっても、比較的トレンドが捉えやすい週だったでしょう。

しかし、株式市場全体のトレンドの発生が先週よりも小さく、日経平均株価も株トレンド指数も、ほぼ横ばいに推移していました。

その典型例として、日経平均株価は先週3/23の上昇後から、ほぼ横ばいに推移していることが挙げられます。

これは、私たち投資家にとって、方向感がつかみにくい状況だったので、横ばいのトレンドはつかめるが、方向感がはっきりしない分、難しさを感じる週だったかもしれません。

特に、1年の中でも珍しく「空売り指数」が最も目立ったのが、今週でした。これは株式市場全体が「上昇し過ぎている動向」が見られる状態を示します。

つまり、株式市場全体が上昇しようとしても、この空売り指数がブレーキをかける状態だったので、より方向感が薄まる状況だったと読み取れます。

直近2ヶ月の状況を見ても、今週の株式市場は、ほぼ横ばいに推移していることが読み取れます。日経平均株価で見ると、この2ヶ月間の中では、高値圏を推移しています。

また、空売り指数が目立つ状況も、この2ヶ月間の中では、先週と今週だけで、天井指数を超える水準にきているのも今週だけでした。

そのような中、先週の株式市場は、これから上昇するのか、それとも上昇の勢いがなくなるのか、全く分からない状況でした。

そして、その分岐点が、今週はじめのように見えましたが、直近の動向を見る限り、まだ分岐点を推移していることが読み取れます。

アベノミクスのような、これまでの大きな上昇相場の動向を見る限り、こういった状況が前兆となり、ここから大きく上昇したケースが見られます。

反対に、ダマシという言葉があるように、これがダマシで上昇の勢いが失速するケースが多々見られます。

大まかな確率では、上昇確率が40%、失速確率が60%ですので、これから上昇するのか、それとも現状維持なのかは、全く分からないでしょう。

明日の週末の株式市場や週明けの株式市場も、引き続き方向感が出ない可能性もありますが、依然として方向感が出ていないことを前提に、できるだけ中立的に株式市場を見るのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週に続き週明けに急上昇があるかの判断が、とても難しい状況にある。

3/23以降、マイナス圏の推移を継続している。また、空売り指数が3/23をピークに徐々に減少してきている。

空売り指数は、通常「50」程度の水準になると、株式市場全体に上昇へのブレーキが掛かり、2日間程度の上昇を経て、失速する傾向がある。

また、アベノミクスのような大相場を控えているときは、「50以上の水準を連日キープ」する。

これらをふまると、すでに上昇の勢いがなくなったと判断したいところであるが、まだ空売り指数は「30以上」の通常より高い水準を維持している。

よって、現状は先週に続き、これから大きな上昇があるのか、それともここで失速するかの判断が、とても難しい状況が続いていると考えられる。

引き続き、どちらに株式市場が動くかヤマをはることなく、中立的な立場で、明日のOVER指数や週明けのOVER指数を見ていくのが良いであろう。

そして、方向感が出てきてから、その方向に合わせて戦略構築していくのが良いだろう。

(※引き続き、OVER指数と空売り指数の監視が必須)

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週に続きマイナス圏を推移している。今週は、先週と比較すると上昇しているが、依然として大幅なマイナス圏を維持している。

先週もふまえると、地政学リスクを株式市場は織り込み済みになり、次の展開への準備をしているところだと読み取れる。

RISK指数とともにポイントとなる空売り指数も、先週から安全圏の「10」を大幅に超える水準を維持している。よって、直近に大幅下落や暴落が起きる可能性は、とても低いと考えられるだろう。

ただし、こちらも先週に続き、地政学リスクは、完全に解決されていない。ゆえに、大幅下落や暴落のリスクが小さくなっとはいえ、突発的に起きるリスクをはらんでいることは、忘れずにいると良いであろう。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/3/30時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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