くら寿司<2695>1月からの短期的上昇で75日移動平均線を再び上抜けするも、再度下抜けし難しい展開に…決算発表で株価どうなる?
3/9に第1四半期決算発表を迎えるくら寿司<2695>。昨年7月には4,715円の高値をつけましたが、それ以降は小さく上下しながらも緩やかに下落してきました。
この3ヵ月は、およそ3,200円から4,000円の間を上下しながら、1月から短期的に上昇し、ようやく株価は75日移動平均線の上位に位置してきました。
しかし、直近は再び株価が75日移動平均線の下位に位置するなど、今後の展開がなかなか読みにくい状況です。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の第1四半期決算前後の株価動向は?
では、同社の株決算を挟んだ1ヶ月間 (3月上旬~4月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2002年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向が強いと読み取れます。
変動幅を見ると、10%以上の変動が上下合わせて、9回見られます。
上昇時は、50%以上の上昇や20%以上の上昇が見られるなど、とても大きく変動しています。反対に、下落時は、10%以上が3回ではありますが、7回の下落のうち3回が10%以上の下落です。
その他は、小幅な変動にとどまっています。
これらをふまえると、同社の株価は変動するときは、比較的大きく上下し、変動しないときは小幅に変動するという、やや極端な動きをする傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
くら寿司<2695>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:4,270円
下値目安:3,470円
※3/1終値3,765円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約13.5%、下落幅は約7.9%と考えられます。よって、上値は「4,270円」、下値は「3,470円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、年初来高値更新後、下落してきましたが、昨年9月以来の高値まで上昇します。そうなると、短期的に上昇する可能性があるでしょう。
ただし、直近は高値をつけたら下落し、再び高値をつけたら下落するという状況を繰り返しています。それをふまえると、そのまま上昇基調になるのは難しいと考えたほうがよいでしょう。
あくまでも一時的な上昇として捉えるのが、良いかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、1/24の安値3,255円には届きませんが、再び25日移動平均線、75日移動平均線を下抜けしてきます。
そうなると、再び高値をつけたら下落する流れの下落に該当してしまい、しばらく低い位置で推移することになるでしょう。
このように同社の株価は、なかなか上値が重たい状況です。例年の傾向をふまえると、ここから大きな上昇を期待したいところですが、直近の動向をふまえると、小幅に上下する可能性が高いと考えられるでしょう。
ただし、そのような中でも、上値目安に到達するか、それとも下値目安に到達するかで、今後の展開が変わってきます。
上値が重たい状況には変わりませんが、一時的な上昇を繰り返す中の重たさか、低位を推移する重たさかには、大きな違いがあります。
そういった意味では、この決算発表の前後に、どのような動向を見せるかが、これからの株価の状況を表すとも考えられるでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
再度25日移動平均線、75日移動平均線を下抜けすることで、しばらくは低位で推移することが考えられるでしょう。
※本記事は2022/3/4時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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