日本株…地政学リスクで暴落の可能性は?~2022年2月25日版~

2022/02/25

 

これから、日本株も「地政学リスクで暴落するのではないか…」と気になっている人はいますか?反対に「この地政学リスクを使って、底値付近で買い付けよう」と考えている人はいますか?

すでに比較的大幅な下落が続いている日本株市場ですが、地政学リスクを抱えている状況ということもあり、日本だけでなく世界の株式市場が難しい状況に置かれているとも考えられます。

こういった状況のとき、投資家は比較的「いつ暴落するのか…」と悲観的になり、目の前の下落する株価を見て敏感に反応する人がいる一方で、ここをチャンスと捉える人もいます。

このような突発的で予測不能なリスクがあるときは、何を指針に株式市場をみれば良いのか、難しく感じるときかもしれません。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2/9~2/24の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、市場全体と日経平均株価の動向が”ほぼ一致”する、年間の中でも珍しく場面であることが読み取れます。

先週から地政学リスクが気になるところではありましたが、そのリスクを除けば、今週は日経平均株価を基準にトレンドを把握する個人投資家にとっても、トレンドの把握にズレが生じにくかったでしょう。

そういった側面では、今週は個別銘柄ベースで見ても、売買のタイミングなどが判断しやすかったかもしれません。

しかし、あくまでもそれはトレンドを基準に見たときは、日経平均株価と市場全体の動きに差異が少なかったというだけで、地政学リスクをふまえると難しい週だったとも言えるでしょう。

天井指数は2/16をピークに2/24を除いて連日下落しています。また、空売り指数も2/17をピークに連日下落しています。

この状況をふまえると、先々週後半から株式市場全体が上昇するパワーが発生してきたところでしたので、出鼻をくじかれるか、この急なトレンド転換に慌ててしまった個人投資家もいるかもしれません。

それに加えて、今週は先週までと違い、底値指数が他の指数と比較して明確に目立ちはじめました。そに加えて、地政学リスクがあることをメディアで目にすると、悲観的なシナリオを考えてしまい、難しさを感じた個人投資家もいるかもしれません。

このように、ファンダメンタル要素を加味しなければ、とてもシンプルな株式市場でしたが、いつ何が起きるか分からない予測不能なリスクが背景にあることは、投資家としての判断が問われてたところでしょう。

しかしながら、冷静に考えると「地政学リスク」があるから、複雑に考えてしまうだけで、そのリスクを取り除けば、とてもシンプルな動きをしているのが今週です。

なお、ここは、株トレンド指数のみでは読み取れない部分ですが、このような地政学リスクと、5日移動平均線への割り込み方をみると、地政学リスクが収まるタイミングなどに反発することが考えられるでしょう。

このように、暴落が心配されるところですが、今は地政学リスク次第で株式市場が変動するとも言えます。

だから、もし暴落が起きるとしても、悲観的な暴落ではなく、突発的な暴落で、予測不能な地政学リスクの材料が収まれば比較的反発しやすいものになると考えられるでしょう。

そのようなこともあり、安易に考えるのは危険ですが、あくまでも今は、地政学リスクに株式市場を握られているだけで、過度に悲観的なシナリオを考えてしまうほうがリスクになるとも考えられます。

ある意味、日経平均株価と市場全体が”ほぼ一致”した動きをしていますので、そこを安心材料にしつつ、地政学リスクの部分を突発的要因として、冷静に分離しながら考えるのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、今週は、ほぼマイナス圏に入ったので、市場全体が上昇に向かった動くパワーが失いつつある。

また、同じように空売り指数も連日下落しているので、短期的に見ると再上昇のきっかけを失っていると考えられる。

ただし、この状況は地政学リスクによる一時的なものだと考えられるので、先月下旬にあったような悲観的な動きではないと考えられる。

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週2/17から連日上昇し、OVER指数のセオリー通りに行けば、ここから暴落があるような動きをしている。しかし、直近の動向は平常時の動きというより、地政学リスクが影響している動きだと考えられる。

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/2/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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