日本株…これからどちらに動く?~2022年2月18日版~

2022/02/18

 

「日本株はどちらに動こうとしているのか?」と考えている個人投資家の方はいますか?

日経平均株価ベースで日本株市場を見ると、先週末と今週はじめに、株価が大きく上下しました。ただし、約600円の下落への反発は、まだ途中で、戻りきれていません。

ですが、戻りきらないとは言っても、それなりに反発もしています。そのようなことをふまえると、ここから、株価はどう動くのか?を予測するのは、とても難しい状況でしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に、独自に開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきます。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは2/3~2/17の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、先週に続き、1月下旬の下落が一服し、再び市場全体が上にいくのか、下にいくのか、方向感がない状況に突入していることが読み取れます。

特に今週は、押し目買い指数以外は、ほぼ横並び状態が続いています。2/16に天井指数が、やや目立ったものの、株式市場全体を牽引するほどの動きではありません。

また、上昇時のときも下落時のときも、両方のときにカギとなる「空売り指数」も、1月下旬までと違って、10以上の水準を維持しています。

先週に続き今週も20以上の水準が見られることを考慮すると、方向感はないものの、これまでのような「いつ暴落が起きるのだろう…」という、心配な状態は脱したと考えられます。

だから、今週の動きを見る限り、ここからしばらくは、株式市場がどちらの方向に動こうとしているか、様子見をするタイミングになるかもしれません。

しかし、株トレンド指数を見ている個人投資家の方は、そう考えられますが、日経平均株価を基準に株式市場の動向を捉えている個人投資家にとっては、先週と今週は厳しい状況が続いたでしょう。

なぜなら、日経平均株価の上下の変動ほど、市場全体は動いていないからです。

例えば、2/14は日経平均株価が約600円下落しましたが、市場全体で見ると、それほどでもありません。下落方向に動いた銘柄を示す底値指数を見ても、20程度です。むしろ、2/15のほうが下落傾向にありました。

また、反発した2/16も、日経平均株価は大きく上昇したように見えますが、市場全体で見ると、一時的なもので、通常の反発という程度です。

しかし、日経平均株価を基準に株式市場の動向を捉えている個人投資家にとっては、この短期間に上下の変動があったことで、体感と実態の差異が生じてしまい、なかなか難しいときだったでしょう。

場合によっては、株価が思った方向と反対に方向に動きやすいときだったかもしれません。

先週に続き、週単位でみれば、短期的な上昇はあるものの、上昇トレンドが発生したと判断できるトレンドの大きさには全く至りません。

そういったこともふまえると、1月下旬までのような、いつ暴落が起きてもおかしくないようなボックス圏ではないものの、再び市場全体が、どちらの方向に動くか判断が難しい状況でしょう。

だからこそ、例えば2/16のような一時的な上昇のときに、上昇トレンドが発生したなどを考えたり、下落前水準まで反発があるなどと安易に考えて不用意に動いてしまうと、リスクを高めることになるでしょう。

ここからは先週に続き、週明け以降、再び株価が動き出すためにエネルギーを蓄積しているボックス圏なのか、再び無風状態に近いボックス圏になるのか、同じボックス圏でも、どのような状態になるかの把握が重要なところでしょう。

それを見極める意味でも、動くことよりも様子見に比重を置くほうが良いかもしれません。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週と比較すると市場全体が上昇する力は小さくなっているものの、天井指数と空売り指数が上昇していることは好材料。

空売り指数が、今月に入り、安定期な水準を維持しているので、1月までと比較して、ずいぶん上昇する力が上向いてきていると考えられる。

ただし、あくまでも上に行く力を蓄積している状態なので、期待するような上昇は、まだガマンの時期であろう。

(いち早く、トレンドの変化を見るには、週明けのOVER指数の監視が必要)

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、相場全体が大幅下落するリスクは、ほぼなくなってきたと考えられる。

地政学リスクにより、急なトレンド転換はあるかもしれないが、現状を見る限り、もし暴落があっても垂直落下から急反発などの動きだと考えられるだろう。

よって、もし下落することがあるなら、これまでと違い、ジワジワと下落するのではなく、唐突に一瞬で終わるようなものを想定しておくと良いだろう。

(いち早く、下落への急変を見るには、OVER指数と同様に、日々にRISK指数の監視が必要)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/2/17時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

この記事の「株トレンド指数」を使うことで、相場の天井付近や底値付近を、できるだけ具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、この記事で使用している『株トレンド指数(無料版)』を今すぐ手に入れてください。

 

この記事で使用している【株トレンド指数(無料版)】を受取るにはこちらをクリック

 

【無料】で『株トレンド指数(無料版)』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。

この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

【高橋佑輔の関連記事】

株式会社シナジスタ
なぜ「高値掴みする投資家」と「底値付近で買える投資家」がいるか?それは「値動きの法則」の知識の差です。その法則を使い、過去12年で11年間利益を上げる現役トレーダー高橋佑輔が相場を分析。法則を学び、底値付近で買える投資家を目指しましょう。
株式会社シナジスタの提供する、コラム・教育サービスは、投資に関する考え方の一例をご紹介するというものですので、その正確性や完全性等について保証するものではありません。 実際の投資はお客様のご判断・ご責任で行って頂くものであり、当社は、お客様の投資におけるいかなる利益も保証するものではなく、また、お客様の投資によるいかなる損害に対しても補償を行うものでもありません。 本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

このページのトップへ