なぜ2022年は去年よりも「損切り」と「利益確定」のタイミングが個人投資家にとって難しいのか?

2022/01/02

 

多くの個人投資家が株式投資の中で、難しいと感じているのが「損切り」と「利益確定」のタイミングでしょう。実際、私たち独自の調査で約2000名の個人投資家に「投資で最も難しいと感じること」を調査したところ、このようなものがTOP3に出てきました。

 

個人投資家が「投資で最も難しい」と感じることTOP3


第1位:損切り・利益確定のタイミング
第2位:買いのタイミング
第3位:株価動向の予測

大まかに言うと、これは「株価がどのように動くか分からない」ということが根底にあるかもしれません。特に、1位の損切りや利益確定のタイミングは、その後の利益を左右するので緊張感があり、最も難しく感じるのでしょう。

去年12月にいきなり日経平均株価が下がり、そして再び上がるというボックス圏を乱高下しているようにも見えましたので、その流れがある今年2022年の年始は、さらに判断が難しいところでしょう。

そこで、今回は日本株市場の代表的な指標である日経平均株価の動向を見ながら、「なぜ難しく感じるのか?」を解説します。

 

日経平均株価「4月上旬」どこまで上がる?


まず、日経平均株価が、例年3ヶ月後の4月上旬までにどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「3ヶ月後」どこまで上がる?

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向が見られますが、均衡と考えても良いかもしれません。

変動幅を見ると、2012年は、20%弱まで上昇しています。2020年は、約20%下落しています。その他の年に15%以上変動するときもありますが、全体的には、ほぼ10%前後の範囲で推移しています。

なお、この分析結果を見る限り、平均上昇幅は約6.8%、平均下落幅は約9.2%と考えられます。

よって、2022年4月上旬時点での日経平均株価は【25,930円90銭~30,495円35銭】を目安に推移すると考えられます。

その変動幅は「約4,500円」です。去年と違い、さらに上下に変動する可能性があるので、これくらいの変動幅があることを想定しておくとよいかもしれません。

次は、半年後の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価「7月上旬」どこまで上がる?


次は、日経平均株価が、例年半年後の7月上旬までにどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「半年後」どこまで上がる?

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が12回見られます。この数字を見る限り、やや下落傾向があるとも読み取れますが、こちらも3ヶ月後と同様に、ほぼ均衡していると考えても良いかもしれません。

変動幅を見ると、2013年は約20%まで上昇、2015年は20%弱の上昇、2016年には約15%の下落をしています。その他は10%前後の範囲を推移しています。

なお、この分析結果を見る限り、平均上昇幅は約8.0%、平均下落幅は約7.1%と考えられます。

よって、2022年7月上旬時点での日経平均株価は【26,527円50銭~30,817円92銭】を目安に推移すると考えられます。

その変動幅は「約4,300円」です。4月上旬時点よりは、やや変動が小さくなりそうですが、それほど変わりはありません。

やはり、7月上旬も、これくらいの変動幅があることを想定しておくとよいかもしれません。

次は、年末の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価「年末」どこまで上がる?


次は、日経平均株価が、例年一年後の12月にどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「2022年年末」どこまで上がる?

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が14回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。

変動幅を見ると、2005年は約40%まで上昇、2013年は50%の上昇、2000年2001年は約20%弱の下落、2008年には約40%の下落をしています。その他は20%前後の範囲を推移しています。

これをふまえると、年末の株式市場は、他の期間と比較して、株価が上下に大きく変動しやすい傾向が読み取れます。

なお、この分析結果を見る限り、平均上昇幅は約17.2%、平均下落幅は約20.0%と考えられます。

よって、2022年年末時点での日経平均株価は【22,850円82銭~33,444円12銭】を目安に推移すると考えられます。

その変動幅は「約10,600円」です。短期間に、この上値の目安まで上昇したのち、下値の目安まで下落することは考えにくいですが、去年よりも明確に、株価が上下に変動しやすい傾向があると考えられるでしょう。

 

2022年の日経平均株価の動向


データ分析によると、2021年の日経平均株価は年末には以下のような範囲で推移することが予測されます。

【2022年日経平均株価・目標株価】
上値目安:33,444円12銭
下値目安:22,850円82銭

※2021/12/17終値28,545円68銭を基準に計算

分析結果:日経平均株価の推移

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

このように、日経平均株価は、例年年末にかけて上下に大きく変動する傾向があります。今年は、変動が大きかった去年同様に変動が大きく、上下合わせて約10,600円の幅を変動するという分析結果が出ています。

これを考慮すると、今年2022年の日本株市場は、去年と同様に大きな変動がある年とも読み取れます。

もし、データ分析の通りの変動があると、今年も株式市場は最大10,600円程度の幅を上下することを想定されます。

つまり、去年と同様か、もしくは去年よりもやや変動幅が広がり、株価が大きく上下する場面が、より多くあるかもしれません。

そうなると、より売買のタイミングが難しくなってくるでしょう。

 

なぜ、今年は去年よりも「損切り」と「利益確定」のタイミングが難しいのか?


難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。

もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。

 

このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

 

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