なぜ、3月は上昇する業種が多いのに…利益を失いやすいのか?
「この銘柄は下がるから、今が利益確定のチャンスだ!」と思って売却したのに、そのあと株価が上昇するという経験をしたことはありますか?
反対に、「この銘柄は上がる!」と思って買ったのに、買った直後に下落し「いつ損切りすれば良いのだろう」という経験をしたことはありますか?
この3月はそのようなことが起きやすい月でもあります。今回は「なぜ、3月は株価が逆方向に動き利益を失いやすいのか?」を考えながら、その理由を解説します。
なぜ3月は、利益を失いやすいのか?
このグラフは、3月の月初に各業種の全てを買い付け、月末に売却したときの結果を表したものです。もし、月初に買い付けた株式が、月末に上昇していれば、それは利益になります。反対に、下落していれば、それは損失になります。
これを見ることで、その月に「上昇しやすい業種」と「下落しやすい業種」を把握することができます。その結果が、このグラフです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
業種別に見ると、36業種中「25業種」が上昇傾向にあります。2月と比較して、4業種増えています。よって、2月よりは利益を狙いやすい環境と考えられるでしょう。
しかし、注意したいのが株式市場全体の傾向です。この3月は上昇傾向があるものの上昇するときは、他の月に比べ上昇する反面、下落するときは大きく下落する傾向があります。
つまり、上昇傾向の業種が多いと安心して、安易に銘柄選択して売買してしまうと、思ったように株価が上昇せず、利益を失う可能性があります。
では、今年の3月の動向はどのような状態なのでしょうか?
この3月は下旬に掛けて上昇する?
下のグラフをご覧ください。これは、私が独自に開発した「株トレンド指数」という株式市場の動向を見るための指数動向です。これが2/1~3/18まで状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株式市場が上昇していることを示す「天井指数」を見ると、2月ほどの上昇はないものの、3月も直近まで上昇が目立ちます。
3月は前半に上昇が終わったかに見えましたが、中旬に掛けてまだ上昇していると読み取れます。
特に2月と違うのは、上昇のブレーキとなる空売り指数が少ないことです。それをふまえると、今年の3月は、ここから下旬に掛けて上昇する可能性もあるでしょう。
ただし、上昇トレンドの発生率は、データ分析では約40%なので、ダマシの可能性も否めません。
ダマシを考慮せず、直近の傾向を見て資金投入してしまうと、場合によってはこれまで積上げた利益を失う恐れもあります。
なぜ、株価は思った方向と反対方向に動くのか?
難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。
もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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