なぜ2021年は去年よりも「損切り」と「利益確定」のタイミングが個人投資家にとって難しいのか?

2021/01/09

 

多くの個人投資家が株式投資の中で、難しいと感じているのが「損切り」と「利益確定」のタイミングでしょう。実際、私たち独自の調査で約1100名の個人投資家に「投資で最も難しいと感じること」を調査したところ、このようなものがTOP3に出てきました。

 

個人投資家が「投資で最も難しい」と感じることTOP3


第1位:損切り・利益確定のタイミング
第2位:買いのタイミング
第3位:株価動向の予測

大まかに言うと、これは「株価がどのように動くか分からない」ということが根底にあるかもしれません。特に、1位の損切りや利益確定のタイミングは、その後の利益を左右するので緊張感があり、最も難しく感じるのでしょう。

特に、この2021年の年始は、いきなり日経平均株価が下がり、そして再び上がるという乱高下からスタートしているので、判断が難しいところでしょう。

そこで、今回は2021年の日本株市場の代表的な指標である日経平均株価の動向を見ながら、「なぜ難しく感じるのか?」を解説します。

 

日経平均株価「4月上旬」どこまで上がる?


まず、日経平均株価が、例年3ヶ月後の4月上旬までにどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「3ヶ月後」どこまで上がる?
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇と下落が均衡していると考えられるでしょう。

この分析結果から、平均上昇幅は約7.9%、平均下落幅は約8.1%とわかりました。それをふまえると「24,595円55銭~28,888円40銭」を目安に推移すると考えられます。

よって、4月上旬時点での日経平均株価は「28,888円」まで上昇する可能性があると感がられるでしょう。

次は、半年後の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価「7月上旬」どこまで上がる?


次は、日経平均株価が、例年6ヶ月後の7月上旬までにどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「半年後」どこまで上がる?
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇と下落が均衡していると考えられるでしょう。

この分析結果から、平均上昇幅は約9.2%、平均下落幅は約6.9%とわかりました。それをふまえると「24,892円63銭~29,228円30銭」を目安に推移すると考えられます。

よって、7月上旬時点での日経平均株価は「29,228円」まで上昇する可能性があると考えられるでしょう。

次は、年末の推移を見てみましょう。

 

日経平均株価「年末」どこまで上がる?


次は、日経平均株価が、例年一年後の12月にどのような動向を示すのかデータ分析してみました。結果は以下の通りです。

シナジスタ:日経平均株価は「2021年年末」どこまで上がる?
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が8回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向があると考えられるでしょう。(※2020年は12/18時点の株価で算出しています。)

この分析結果から、平均上昇幅は約17.6%、平均下落幅は約20.1%とわかりました。それをふまえると「21,362円54銭~31,492円48銭」を目安に推移すると考えられます。

よって、年末時点での日経平均株価は「31,492円」まで上昇する可能性があると考えられるでしょう。

 

2021年の日経平均株価の動向


データ分析によると、2021年の日経平均株価は年末には以下のような範囲で推移することが予測されます。

【2021年日経平均株価・目標株価】
上値目安:21,362円54銭
下値目安:31,492円48銭
※2020/12/18終値26,763円39銭を基準に計算

シナジスタ:分析結果
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

このように、日経平均株価は、例年年末にかけて上下に大きく変動する傾向があります。特に今年は、去年よりも変動が大きく、上下合わせて10,000円の幅を変動します

これを考慮すると、今年2021年の日本株市場は、去年よりもさらに大きな変動がある年とも読み取れます。

つまり、今年の株式市場は最大10,000円の幅を上下することを想定されるので、去年よりも、より売買のタイミングが難しくなってくるでしょう。

 

なぜ、今年は去年よりも「損切り」と「利益確定」のタイミングが難しいのか?


難しいのは、このような株価動向を把握しているか、していないかの違いとも考えられます。また、これは「買いのタイミング」や「株価の予測」が難しいと感じる要因の一つでもあります。

もし、このような株価動向を把握していれば、カンの良いあなたは「今は売らないほうが良い」「今は買わないほうが良い」など戦略的な判断ができるでしょう。だから、私は株価の予測はしていません。しているのは、このような株価の動向分析のみです。

 

このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

 

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