トヨタ自動車<7203>11/6第2四半期決算発表。 25日線と75日移動平均線が接近し方向感がないまま横ばいに推移中…ここから株価上昇の可能性は?
11/6に第2四半期決算発表を迎えたトヨタ自動車<7203>。2/6の年初来高値8,026円から、3/13には5,771円の年初来安値まで大きく下落しました。
その後すぐ一時に7,000円台まで回復するも、再度6,200円台まで下げるなどし、しばらくは値動きの大きな展開を迎えていました。
そのような中、第2四半期決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
トヨタ自動車<7203>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、直近1ヵ月は7,000円を前後して横這いでの推移となっています。また、75日移動平均線、25日移動平均線の距離が狭まり、方向感が乏しい状況です。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が8回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向がありますが、ほぼ均衡していると考えて良いでしょう。
変動幅を見ると、ほぼ10%以内にとどまっていることがわかります。これを考慮すると、同社はあまり株価に変動がないと考えられるでしょう。
しかしながら、1度だけですが2008年の約20%の下落は気になるところです。確率は低いかもしれませんが、このようなことがあることは想定しておいたほうが良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
トヨタ自動車<7203>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:7,249円
下値目安:6,560円
※10/28終値6,895円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.1%、下落幅は約4.8%と考えられます。よって、上値は「7,249円」、下値は「6,560円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、9/28の高値7,179円を上回ります。そのときは、短期的に上昇する可能性があるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、接近中であった25日線が75日移動平均線を下抜けし、短期的に下落すると考えられるでしょう。
このように同社は、現在方向感が乏しいものの、上下の目標となる株価への到達することで、短期的に方向感が出てくる可能性があります。
過去の動向が、上下に均衡していることもふまえると、同社はどちらに方向感が出てくるか分からない難しいタイミングをだと考えられます。
以上をふまえると、ここはいったん様子見をするのも選択肢の一つかもしれません。ぜひ、このような情報をもとにあなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/5時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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