IMFは世界経済見通しを+5.9%に小幅下方修正 今後はインフレが一時的かに注目へ

2021/10/13

IMFは世界経済見通しを+5.9%に小幅下方修正

今後はインフレが一時的かに注目へ

【ポイント1】2021年の世界経済見通しは+5.9%と小幅下方修正

■国際通貨基金(IMF)は12日、最新の世界経済見通しを発表し、2021年の世界の成長率を前年比+5.9%と、前回から▲0.1ポイント下方修正しました。内訳をみると、新型コロナウイルスのデルタ型の拡大によりロックダウンを実施した

■オーストラリアや東南アジアでの下方修正が目立つ一方、資源国では上方修正されています。

【ポイント2】リスク要因としてインフレを指摘

■2022年の見通しは前年比+4.9%で据え置かれました。2021年の急速な経済活動の再開から徐々に巡航ペースへと移行する見通しとなっています。

■IMFは前回と比較して成長への脅威が増したと指摘し、リスク要因として新型コロナウイルス、サプライチェーンの逼迫、資源価格の上昇、インフレ加速を挙げています。

■また、各国間の景気見通しの格差も懸念材料としており、ワクチン接種が遅れる低所得国では低成長が長引くとしています。

■ただし、IMFはインフレについて、経済活動の再開に伴う一時的なもので、2022年には大半の国でパンデミック前の状態に戻るとの見方を示しています。

【今後の展開】インフレが一時的かに注目

■今回の世界経済見通しでは、2021年、2022年ともに高い成長が続く予想が維持されました。しかし、インフレリスクは上方向、成長へのリスクは下方向に傾いているとも指摘しています。IMFは、中央銀行はインフレ期待の上昇リスクが高まる場合には迅速に行動する準備を整えておく必要があるとも指摘しており、今後はインフレが一時的かどうかに注目です。

(2021年10月13日)

印刷用PDFはこちら↓

IMFは世界経済見通しを+5.9%に小幅下方修正

関連マーケットレポート

2021年10月7日 主要な資産の利回り比較(2021年9月)

2021年9月28日 2021年10月の注目イベント

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ