伊藤忠商事<8001>4月以降順調に上昇し高値更新するも、その後は調整が入り横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?
8/4に第1四半期決算発表を迎える伊藤忠商事<8001>。4月以降堅調に上昇してきましたが、6月に年初来高値を更新して以降は、調整が入り横這いに推移しています。
引き続き、高値圏を維持しているものの、方向感が乏しく再度高値を更新できるかの判断が難しい状況に突入しています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(7月下旬~8月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2022年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が15回見られます。この数字を見る限り、明確に下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回見られます。そのうち4回は下落時に発生しているので、下落時は比較的大きな下落になる可能性が高いと考えられます。
対して、5%以内の変動は上下合わせて12回見られます。約半数が小幅変動であることから、大きく動くときと小さく動くときの差が大きいと考えられるでしょう。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として、明確に下落傾向あるうえ、小幅変動と大きく動くときの差が大きいと考えられるでしょう。
そういった意味では、そのときになってみないと分からない難しい動きをするとも考えられます。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
伊藤忠商事<8001>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:5,865円
下値目安:5,171円
※7/20終値5,539円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約5.8%、下落幅は約6.6%と考えられます。よって、上値は「5,865円」、下値は「5,171円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、6/22につけた年初来高値5,900円の手前の水準に到達します。
そうなると、ここから再度高値更新を期待したいところですが、更新まではしばらく時間が掛かるでしょう。
しばらくの間は、25日移動平均線を前後しながら横ばいでの推移が続くと考えられます。そのようなこともあり、上昇への過度な期待はせず、厳しめに動向を見ていくのが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けはしませんが、その付近に達します。
4月からの上昇の過程では、調整時でもこの75日移動平均線に接近することがありませんでした。
そのようなこともあり、も下落してこの75日移動平均線が抵抗線として機能するかは不確定要素が高い状況です。
これまでと異なる展開になる可能性もありますので、下落した場合は、そのようなことを想定しながら見ていくのが良いでしょう。
特に、この時期の同社の株価は、下落傾向が強いうえ、大きく動くときは動くので、これまでのトレンドが転換することも十分に考えられます。
下落時は、楽観的に見ることなく、厳しく見ていきましょう。
このように同社は、この時期に下落傾向が強いうえ、下落時は大きく動くことがあることから、新たな展開になる可能性が出てきています。
仮に上昇しても上値は重たく、再度高値更新を狙うような動きは、なかなか難しいと考えられます。
以上を考慮すると、まだ方向感がない状況でもありますので、無理に売買することなく、次の展開が明確になるまで様子見するのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2023/8/2時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
トレード歴12年以上の現役トレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。単年で負ける年もあったものの12年間以上、安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。
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